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ワシントン中道派が見る「韓半島と韓米同盟」 第2弾

ワシントン中道派が見る「韓半島と韓米同盟」 第2弾

Posted August. 08, 2006 03:35,   

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カーネギー国際平和財団は、米国国内でも代表的な進歩的(リベラル)性向のシンクタンクだと言える。その財団の会長を務めたモートン・アブラモウィッツ・センチュリー財団顧問は、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「韓米両国間の北朝鮮政策の相違のため、効果的な韓半島問題の解決策が見出せない状況だ」と述べ、今の韓米関係を暗く診断した。

——現在の韓米関係をどう評価するか。

「肯定的な側面と否定的な側面がある。北朝鮮の挑発を予防し、韓半島の平和を維持しなければならないというのが、韓米同盟の基本だ。そのような基本的な問題にはうまく対処し、協力している。問題は、核心的な課題である北朝鮮核問題を扱ううえで両国のアプローチに根本的な違いがあるという点だ。両国は外交的レトリックで覆っているが、その相違は減少していない。相違が解消されるまでは、北朝鮮核問題の解決は困難だと考える。両国いずれも、北朝鮮の核武装に反対するという目標は同じだが、戦略が違う」

——その相違を解消できる方法はないのか。

「私はまず、米国が北朝鮮核問題を交渉を通じて解決する姿勢ができていることを明確にすべきだと考える。その次に、交渉計画への韓国と中国の支持を求めることで、韓米間の見解の相違を解消することを望んでいる。ブッシュ政府は、北朝鮮政権の本質について多くを語ったが、それと政策は同じであってはならない。問題解決は交渉で行なわれるのであり、政権の本質について明言し糾弾したからといって、実現するわけではない」

——韓国では、統一部長官と大統領が米国との見解の相違について公に言及した。

「多くの人が『そのような問題をなぜ新聞の1面用に公表するのか』と言うだろう。私は、彼らの行動は挫折感の程度を示していると考える。韓米間の分裂に対する挫折感を示す発言という意味だ。一般的にそのようなことは、公開的に表に出るものではなく、非公式に扱われるものだ。外交のルールに従えば、彼らの行動は、「特別に感動的(paticularly impressive)」なのではないと言いたい。北朝鮮のような国、特に核問題を効果的に扱うためには、中国、韓国、米国の相互協力が必要だが、まだ実現していない。それが、北朝鮮問題を扱うことに先立って、必ず成立しなければならない必須不可欠な外交なのだ。北朝鮮の核武装を望まないと言うだけでは十分でない」

——戦時作戦統制権を韓国軍に移譲すれば、在韓米軍も撤収する可能性があるとみるか。

「数年以内に急激な変化、深刻な削減があるとは思わない。むろん趨勢は削減だ。しかし、どれだけ早く、どの程度減らすかは、他の様々な要因にかかっている」

——米地上軍の韓国駐留は、米国の利益に切実なのか。

「韓半島の基本的安定のために、米軍の存在は重要だ。しかし、もし北朝鮮の脅威が消えるなら、在韓米軍が必要だという論理は力を失うだろう。韓国が望まなければ、米軍は駐留しないだろう。望まないのに残る理由が、どこにあるだろうか」

——韓国が、米国や日本の北朝鮮制裁に加われば、どのような状況が展開されるとみるか。

「そうなれば、『治療(therapeutic)効果』があると言える。おそらく、北朝鮮の政策を変えさせるうえで役立つだろう。もし韓国政府が北朝鮮に対して強く出るなら、その圧力は効果がないとは思わない。米国だけの圧迫は効果が少ないが、中国や韓国とともに圧力を加えれば、相当な衝撃になるだろう。しかし私は、今の状況でそれが現実化するのは難しいと考える。圧迫政策が良い政策でないという意味でなく、現実的にそれを実現させる方法がないということだ」

——結局、圧迫政策は韓国や中国のせいで「漏水」があるという意味か。

「そうだ。米国は孤立させようとしているが、韓国は金を与える。核心当事国が互いに違う見解を持つ限り、効果的な政策を推進することは難しいだろう。もし中国と韓国が米国の考えと展望を共有するなら話は変わるだろうが、彼らはそうしない。にもかかわらず、我々はみなこれをただ不問に付している。常にすべてがうまくいっていると言うが、本当にそうか」

▲モートン・アブラモウィッツ〓△米国防長官特別補佐官(1972〜73)、△国防総省副次官補(東アジア太平洋担当)(1974〜78)、△駐タイ大使(1978〜81)、△国務省次官補(情報・研究担当)(1985〜89)、△駐トルコ大使(1989〜91)、△カーネギー国際平和財団会長(1991〜97)△現センチュリー財団顧問



sechepa@donga.com srkim@donga.com