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政府、中国の東北工程を把握せず

Posted September. 07, 2006 06:48,   

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政府は、中国の研究機関が古朝鮮から渤海に至る韓民族古代史を中国史として歪曲する大量の論文を発表するまで、まったく事態を把握していなかったことが6日、確認された。

また政府は、04年に韓国古代史の政治争点化の禁止を約束した韓中間の「口頭了解」締結後、中国に対し、政治的・外交的な対応をほとんどしていなかったことが明らかになった。

▲いい加減な事態把握〓国務調整室は、中国のさらなる東北工程作業が韓国マスコミを通じて明らかになる直前の8月末、国会政務委員会所属のハンナラ党金陽秀(キム・ヤンス)議員に提出した資料で、「06年8月現在、中国中央政府および党—政—官営マスコミレベルの新たな歴史歪曲は表れていない」としていた。

むしろ国務調整室は、「中国歴史歪曲作業の実体把握の現況および実態に関する答弁資料」で、「口頭了解後、中国側は問題となる事案に対し是正措置を取った」とし、口頭了解が守られていることを強調した。

政府が、中国の緻密な歴史歪曲の準備をまったく把握していなかったことを立証する内容だ。

▲政治的・外交的対応は事実上皆無?〓政府は、口頭了解締結後、東北工程問題に政治的・外交的な対応をほとんどしていなかったことが明らかになった。

国務調整室の答弁書によると、政府は04年9月、「汎政府高句麗史歪曲対策チーム」を作り、傘下に外交通商部などの関係省庁が参加する「外交戦略チーム」を設置した。しかし、外交戦略チームは昨年1月と8月に、口頭了解履行の現況点検などをテーマに2回の会議を開催しただけで、活動実績がほとんどない。

先月7日、瀋陽駐在の総領事館は、現地の高句麗山城である鳳凰山城に、中国側が「高句麗は中国少数民族の地方政権」という案内板を立てた事実を確認し、外交部に報告したが、外交部は中国政府に抗議も是正要求もしなかった事実が確認された。

外交部は、「高句麗史の歪曲があるかどうかを把握し、必要に応じて関連措置を取る計画だ」という原論的な立場だけを繰り返した。

▲「政府、東北工程の隠蔽疑惑」〓金議員は、「政府が事態をまったく把握していなかったことも問題だが、中国との摩擦を憂慮して、中国の東北工程の進行過程を知りながら隠そうとしたのではないかという疑念を抱く」と主張した。

そして、「政府が昨年9月に問題の論文の研究計画要旨を入手していたという話も出ているため、政府の隠蔽疑惑も究明されなければならない」と主張した。

金議員は、「国務調整室は答弁資料で、大量に論文を発表した中国社会科学院辺彊史地研究中心が東北工程主観機関だと明示するほど、中国側の事情をよく知っていた。また、歪曲された論文は、すでに昨年発表されていた。にもかかわらず、『追加の歪曲は表れていない』と表明したことは、事態を隠すための虚偽の報告である可能性もある」と述べた。



mhpark@donga.com