中国政府は、韓国と北朝鮮との関係葛藤を憂慮し、白頭山(ペクドゥサン、中国名=長白山)の世界自然遺産の単独登載を推進しないことにしたことが確認された。
このような事実は、東亜(トンア)日報の「白頭山工程」報道に関連し、11日に外交通商部など複数の韓国政府高官が中国政府高官に立場を確認した結果明らかになった。
中国が白頭山を来年2月、世界遺産の暫定リストに申請し、2008年2月に登載することを目標にプロジェクトを推進しているという報道について、中国側の高官は「地方(吉林省と白頭山保護開発区管理委員会を指す)の考えであり、中央(政府)の意見ではない」と確認したと、韓国政府当局者が伝えた。
同中国側高官は特に「長白山は中国だけでなく、北朝鮮の領土にも入っている山なのに、どうして中国が単独で世界遺産に登載することができるのか」と聞き返した後、「そのような考えはない」という中国中央政府の立場を明らかにした。
韓国政府当局者によると、同高官はまた「長白山は現在、中国(中央)政府の世界遺産申請リストにも上がっていない。それは地方の一方的な計画だ」と付け加えたという。
中国側の関係者は「長白山を世界遺産に登載する際には、必ず北朝鮮政府と協議する予定」との考えを明らかにし、これまで知られてきた白頭山の世界遺産単独登載計画が、中国中央政府の計画ではないことを明確にした。
同関係者は「白頭山の開発は立ち後れになった地域経済を生かし、住民の所得を上げるための事業だ」として、「(地方政府が)できてない青写真の濫用で無駄な誤解を招いている」と中国の中央政府も遺憾な気持ちであることを仄めかしたいう。
吉林省と白頭山保護開発区管理委員会は、08年の北京五輪が白頭山を世界の人々に宣伝することができる機会と見て、08年まで100万人の観光客を集めるという計画の下、白頭山の世界遺産登載を推進している。
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