限界に挑戦する人は美しい。
その中でも、棒一つで空に向けて羽ばたきする女子棒高跳びはいっそう輝く。健康美あふれる体つきで限界を飛び越える姿に、ファンは熱狂する。
現存する最高の「美女鳥」はエレーナ・イジンバエワ(24・ロシア・写真)。
03年7月14日、4m82を皮切りに、世界記録を18回(室内も含め)も更新した主人公だ。昨年8月、ヘルシンキ世界陸上選手権大会で史上初の「5m壁(5m01=現世界記録)」を越えた女性でもある。国際陸上イベントに彼女の登場は興行の「保証小切手」。
イジンバエワが、28日に開幕する06大邱(テグ)国際陸上競技大会で、初めて韓国で姿をあらわす。
11年の世界陸上選手権大会誘致競争に跳びこんだ大邱市が、国際的な関心はもちろん、韓国陸上発展のため特別に招待した。
174cm、65kg。跳躍選手として理想的な身体条件を持っているイジンバエワは、15歳まで体操選手をしていたが、体操をするには身長が大きすぎて、1997年、種目を棒高跳びにかえ、世界を牛耳るワールドスターになった。体操で育てた弾力と柔軟性が、棒高跳びの跳躍とバーを越える動作にはぴったりだった。1998年、棒高跳びを本格的に始め、1999年世界ユースゲームで4m10で優勝してから頭角を現し始めた。
ロシア陸軍大尉であるイジンバエワはボルゴグラド文化体育アカデミーで博士課程(体育文化)を履修している。イルカが好きな彼女は、「引退した後、海でイルカと一緒に泳ぐのが夢」と話した。先月には、欧州選手権を席捲し、5大メージャー大会(五輪、室内外世界陸上選手権、室内外欧州選手権)タイトルをすべて獲得した。
一方、イジンバエワのほかにも、04年アテネ五輪110mハードル金メダルリストである「黄色い弾丸」劉翔(23・中国)、男子800m現役世界ランキング2位で、今年、モスクワ世界室内選手権大会優勝者のウィルフレッド・ブンゲイ(26・ケニア)、女子100m世界ランキング2位の「ピーナッツ(157cm)スプリンター」ロリン・ウィリアムス(23・米国)など世界的なスターたちも大邱を訪れる。
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