有力な次期大統領選挙候補の一人、高建(コ・ゴン)元首相が最近、与党ヨルリン・ウリ党の金ハンギル院内代表と会い、「中道改革勢力の連合」に同意すると述べたことが24日、明らかになった。
高元首相が、ウリ党が提起する政界再編の議論に対して肯定的な見方を示したのは初めてであり、ウリ党発政界再編が具体化するかどうかが注目される。また、高元首相はウリ党が外部から大統領選挙候補を迎え入れるために進めている「オープン・プライマリー(開放型国民選挙制)」について関心を示したもよう。
金院内代表は同日、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)の党本部で記者懇談会を開き、「12日、知人のはからいで高元首相に会った席で、『中道改革連合勢力の構築に向けて一緒に努力してほしい』と提案したら、高元首相が『原則的に同意する』と言った」と述べた。
金院内代表は、高元首相が1998年の地方選挙で、民主党候補としてソウル市長選挙に出馬した際、選挙対策本部長を務めた縁がある。
高元首相は、ウリ党が進めている「オープン・プライマリー」について、「大統領選挙候補を選定するうえで、一歩進んだ制度改善だと評価する。しかし、(ウリ党内候補の)既得権がある程度働くのではないか」と述べて具体的な関心を示した。これに対して、金院内代表は、「完全国民予備選挙制は既得権をすべて放棄する制度」と答えたという。
金院内代表は、金槿泰(キム・グンテ)議長が20日、「12月初め、反ハンナラ党連合」を主張したことを指摘して、「高元首相との会合を金議長に事前に話した。予想される政治的変化に我々がどのように対応していけばいいかについて意見を交わしている」と述べた。
金議長の12月初めの政界再編発言について、高元首相は21日、「年末に政治秩序に構造調整の動きが生まれてくるだろう」と肯定的な反応をした経緯がある。
高元首相サイドの金徳奉(キム・ドクボン)元首相広報首席は、「(高元首相は金院内代表との会合で)ウリ党の統合論が自分の考えている『中道実用主義統合論』と重なり、共有できる部分があることをお互いに確認したと言っている」と伝えた。
高元首相は秋夕(チュソク=旧暦8月15日)連休以後、政治家たちとの本格的な接触に乗り出し、自分の構想への参加・協力を説いていく計画だという。
一方、金院内代表は高元首相との面談に先立ち、10日にはウリ党の迎え入れ対象として取りざたされている鄭雲燦(チョン・ウンチャン)前ソウル大学総長に会った事実も公開した。
金院内代表は、「政治的に同じ考え方を持っている人々が共に力を合わせなければならないと思い、機会があればだれにでも会っている」とし、「鄭前総長は総長退任後、慰労の意味を兼ねて会っただけで、政治的に解釈するような席ではなかった」と述べた。
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