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とんでもない、愛は必ず美しくあるべきか 映画『恋愛、その我慢できない軽さ』

とんでもない、愛は必ず美しくあるべきか 映画『恋愛、その我慢できない軽さ』

Posted September. 28, 2006 03:26,   

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記者=ヨンウンとヨンアは狂ったようにセックスをします。しかし、争う時はまた恐ろしいほど暴力的です。拳も振り回すし、頭突きをすることもあります。口に出せないぐらいの悪口も平気で吐き出します。これが愛でしょうか。

A氏=私が5年間付き合った女性はエセ宗教に陥った本人の母親のために苦しみました。そのお母さんは自分の宗教集団に行こうとしない娘を毎日のようにハンガーで殴りました。彼女は夜明け1時にあざだらけになって、泣きながら私の家の前に来ました。私たちは旅館に行って愛し合いました。男女の間にお互いに何も隠すことのない関係になれば、心の扉がぱっと開きます。それとともに相手に本人のあらゆる本能を現してしまいます。私も彼女とバス停で大きな声を出しながら争う時もありました。

記者=どのように争いましたか。

A氏=大学時代でした。土曜日の昼に「ジェシカの推理劇場」というテレビ番組を見ている途中、犯人が誰だか気になって最後までテレビを見て約束時間に20分遅れました。待っていた彼女は理由を聞いて、「××、ジェシカのほうが私より大事なのか」と、ほっぺたを叩いたんです。二度まではじっとしていましたが、彼女が激しく怒り出して頬を叩き続けると、これ以上堪えることができませんでした。私も「何か大罪でも犯したのか」とし、足を蹴飛ばしました。その晩、私たちはまた愛し合いました。真っ青にあざができた彼女の左側の太ももを見ながら。彼女が完全に私のものになったような感じでした。

記者=この映画も、あなたも、それは愛ではなく虐待です。

A氏=真の愛は相手を通じて自分を見ることです。愛は必ず美しくなければならないんでしょうか。愛の思い出はいつも美しいが、愛そのものは美しくないこともありえます。

記者=ヨンウンはヨンアとは隠すことのない間柄です。しかし、結婚は「つつましい」フィアンセのスギョンとするようになります。ヨンアがホステスだから結婚を避けたのでしょうか。

A氏=女性の職業のためではありません。男は自分が付き合う女と世の中で最も乱雑な行為も共にする関係になりたがります。しかし、実際にそんな関係になれば、「あまりにもゆきすぎた」という後悔をするようになります。そろそろ、きちんと、まともに、新しく始めてみたいわけです。そこで愛の傷ができます。私も愛する時は動物のように変わるその女が好きでした。彼女は地下鉄の切符自動販売機に小銭を入れて、切符が出るまでの5秒を堪えることができずに足をばたばたするほど短気でさばさばした性格でした。しかし、実際にそんな女と結婚ができるかと自分自身に問い返すと、恐ろしくなったんです。別れました。

記者=卑怯ですね。もしヨンウンとヨンアが結婚に成功したら、どうだったでしょうか。

A氏=宵の口にはお互いに頬を殴り合い、夜中にはセックスをします。結局、離婚するでしょう。



sjda@donga.com