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「韓半島非核化宣言」が紙切れに

Posted October. 10, 2006 06:46,   

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「韓半島非核化共同宣言が紙切れになった」

今回の北朝鮮の核実験の強行で韓半島非核化宣言が破棄されたという点について、政界と専門家の間に異論はない。

韓半島非核化宣言は、すでに昨年2月の北朝鮮の核兵器保有宣言で破られたという論議もあった。しかし、その時は単なる保有宣言で、今とは状況が違った。

韓国と北朝鮮は1991年12月31日、「韓半島非核化共同宣言」に署名した。共同宣言は、△核兵器製造使用の禁止、△核エネルギーの平和目的利用、△再処理および濃縮施設の未保有、△双方合意対象に対する査察実施、などの内容を含んでいる。

北朝鮮の今回の核実験は、核兵器製造禁止と再処理および濃縮施設の未保有条項などを違反した。

政府は、非核化宣言の署名後、約750個にのぼる韓米連合軍の核兵器を一方的に撤収した。しかし、北朝鮮はむしろ核開発を進め、非核化宣言を脅かした。

北朝鮮は93年と94年に、核拡散禁止条約(NPT)と国際原子力機関(IAEA)の脱退を宣言した。

94年10月、米国と北朝鮮の米朝枠組み基本合意文の締結で、北朝鮮の核問題はヤマを越えたものとみられた。北朝鮮は同年11月、核活動の凍結を宣言し、95年3月には米朝枠組み基本合意文の履行と北朝鮮軽水炉支援のための韓半島エネルギー開発機構(KEDO)が設立された。

北朝鮮核問題は02年10月、米国が北朝鮮のウラン濃縮による核兵器開発疑惑を提起し、再び問題となった。北朝鮮は同年12月、核施設の再稼動を宣言し、03年1月、再びNPT脱退を宣言した。

その後、北朝鮮核問題の解決に向けた南北や周辺国の6者協議が進められたが、北朝鮮は昨年2月に核兵器保有を宣言し、結局、核実験まで強行した。

韓半島非核化宣言が破棄されたことで、韓国でも、非核化宣言が無効になったことを宣言し、核兵器を開発して保有しないまでも、平和的用途のウラン濃縮および再処理の技術を持つべきだという声が高まる可能性が大きくなった。

しかしこの場合、米国、日本、中国などの周辺国に連鎖波紋をもたらし、得るものより失うもののほうが多いという反論も多く、韓国政府の選択に関心が集中している。



mhpark@donga.com leon@donga.com