ニュースサイト９１％、「マスコミの記事を盗用」

ニュースを提供するインターネットサイトの１０のうち９つが、新聞などマスコミの記事を無断掲載してきたことが分かった。

国会文化観光委員会の朴ヒョンジュンハンナラ党議員が入手し、１２日に公開した韓国言論財団の「デジタルニュース著作権侵害実態調査」報告書によると、ニュースサービスをするインターネットサイトの８３１のうち７６０が、マスコミとの事前同意や契約なしで記事を載せていた。

韓国言論財団は今年３月中旬から１カ月間、インターネットユーザーがよくアクセスする２９８４のインターネットサイトを対象に、ニュースをインターネットで提供する全国６５社の新聞社を含めた８３社のマスコミのニュース著作権侵害程度を調査した。

侵害類型では、記事の無断転載が７９．８％で、見出しや本文の一部を載せ、これをクリックすれば当該マスコミのページに移動する「直接リンク」方式が１２．６％を占めた。直接リンクは、当該マスコミの許しや同意、または正当な費用を支払わないで使えば不法である場合もある、と文化観光部は規定した。

通信社である連合ニュースの記事が３万７１２件無断転載され最多だった。ニュースエン（１万１６６２件・芸能ニュース専門インターネットマスコミ）、東亜（トンア）日報（１万１２６８件）、韓国経済新聞（１万１２１１件）、マネートゥデー（９１１４件）、朝鮮（チョソン）日報（８９４８件）がその次だった。

同報告書は、記事の１件当たり価値を４万６８７５ウォンと計算した昨年４月の著作権審議調整委員会の決定を土台で、インターネットサイトが盗用した記事著作権の経済的規模が、約１６０億ウォンに達すると発表した。

朴議員は、「現在、マスコミが生産する主要商品であると同時に資産であるニュースコンテンツが無断盗用されているが、個別マスコミレベルでの対応は難しい。ニュースコンテンツを通じた収益モデル構築と、正常な流通秩序確立のための対策が急がれる」と述べた。

mindy@donga.com