金大中(キム・デジュン)前大統領が8日、釜山(プサン)を訪れた。
釜山BEXCOで開かれた国連アジア太平洋経済社会理事会(ESCAP)交通長官会議で、基調演説をするためだ。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、4日にソウル麻浦区東橋洞(マポグ・トンギョドン)の金前大統領の自宅を訪れたのに続き、7日、「金大中コンベンションセンター」で開かれた地域革新博覧会の参加のため、光州(クァンジュ)を訪問した直後に実現した金前大統領の今回の釜山訪問をめぐり、二人が政界再編と関連してある種の接点を探しているのではないか、という観測が流れている。
盧大統領の光州訪問の日程は今年8月に決まり、金前大統領の釜山訪問は先月に確定した予定だという。
しかし野党は、「政界再編論議の中で、現大統領と前大統領がそれぞれの政治的故郷を交換訪問したこと自体が誤解を招く行動だ」とし、疑惑の視線を向けている。
金前大統領側の崔敬煥(チェ・ギョンファン)秘書官は、「秋秉直(チュ・ビョンジク)建設交通部長官の要請で実現した予定されていた日程だ」と話した。今会議で、28ヵ国が「アジア横断鉄道連結政府協定式」を行うため、「鉄のシルクロード」を提案した金前大統領が基調演説の適任者であるというのが、招請の理由だという。
同日、金前大統領は、「南北関係と鉄のシルクロード」というテーマの基調演説で、「米国が北朝鮮と対話し、北朝鮮の核を放棄させ、制裁を解除した時、北朝鮮は『第2の中国』『第2のベトナム』になるだろう」と主張した。
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