次期統一部長官に内定された李在禎(イ・ジェジョン)民主平和統一諮問会議首席副議長は15日、「米国のブッシュ政府は、『北朝鮮体制の崩壊(demolition of North Korean regime)』を追求する政策から脱しなければならない」と述べた。
李氏は同日、ソウル中区奨忠洞(チュンク・チャンチュンドン)のタワーホテルで開かれた「2006年英語圏次世代フォーラム」に講師として出席し、「ブッシュ政府は、一方主義的な対北朝鮮政策から一歩退き、社会主義のベトナムを変化させたような真摯な交渉を通じて、変化を導かなければならない」と述べ、このように主張した。
李氏の発言は、米国が北朝鮮体制の崩壊意図を持っていることを既成事実とした発言だが、米国は公式的に金正日(キム・ジョンイル)総書記の除去を排除した「体制転換(regime transformation)」を誘導する方針であり、外交的に波紋が予想される。
英語で行われた講演で、李氏は、韓米同盟についても「緊密な両国間の協力は必要だが、それが韓国の国家的運命を決定するうえで、妨げになってはならない」と強調した。
李氏は講演後、東亜(トンア)日報の電話インタビューに応じ、「米国が6者協議で対話を選んだ以上、もっと積極的に解決策づくりのために努力してほしいという趣旨だった。講演は、民主平和統一首席副議長の資格で行なった」と述べた。
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