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公職社会を襲う「三不」の危機…彼らの仮想座談会

公職社会を襲う「三不」の危機…彼らの仮想座談会

Posted November. 18, 2006 04:17,   

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公務員社会が揺れている。

国家政策を作って行うエリート集団としてのプライドは見えない。公職生活の経験と哲学はそっちのけで実権を握った政権内のアマチュアたちの「コード政策」を実務的に支援し、悪口ばかり言われている「政策技術者」という自己恥辱感が少なくない。政権の支持度の急落と与党であるヨルリン・ウリ党の「予定された解体」まで重なって、官庁街には政権末期の「レイムダック(政権基盤の弱体化)」の雰囲気が強まっている。

大統領府と政界を握った「386グループ」は、公務員らに「革新」を強要した。このようにして取り入れた各種の改革制度は既存の組職秩序を揺るがしたが、あまり合わない服のようにぎこちない。公職社会に向けた「安全な職場」批判も負担で老後も心配だ。

東亜(トンア)日報の取材チームは、揺れる公職社会の現住所を調べるために政府各省庁の公務員40人余りに会った。

取材チームがインタビューを通じて確認したのは、2006年に韓国の公職社会を襲っている「三不」の危機だった。政策実行の主体として認められない不満、意慾的に仕事を推進することができない不動、未来に対する不安だ。インタビューで打ち明けた公務員たちの話を土台に考試(高級公務員試験)出身の50代の局長、40代の課長、30代の事務官の仮想座談会を行った。

▲局長〓公職生活25年になったが、最近のように公務員らが揺れるのを見たことがない(苦笑をしながら)。この政府が公務員社会を改革するとして「創造的破壊」を試みたのなら、少なくとも「破壊」一つは確かに成功したようだ。

▲課長〓不動産政策の失敗を見てください。大統領府の「コード」に合わせて政策を作った実務陣も政策失敗の責任を避けられないでしょう。先輩たちが冗談半分に「地に伏し動かないことだけが生き残る道」と言っていた言葉が、最近のようにひしひしと感じられたことがありません。

▲事務官〓最近、事務官らは誰もが留学ばかり準備しています。外国弁護士になって国内のローファームに入るのが夢です。恥ずかしい話だが、官僚としての経歴と哲学を積んで素晴らしい政策を打ち出してみたいと思う事務官はもうあまりいません。

▲局長〓こんな話を聞いたことがありますか。ゴルフのティーショットをする時、フックにボールがかかって「左側」に飛び落下地点はフェアウェー真ん中に落下させる人が「最高手」ということです。政権のカラーがカラーだけに、彼らに目立つ所では「左寄り」をしても歴史の評価と国益を考えれば、結局ボールは中央に落ちなければならないということです。

▲課長〓今年、国政監査を最後にこの政府のレイムダックは始まったと思います。現政権の作った政策が持ち越されることを待つ公務員が多くなるでしょう。実は次の政府の時も今の政策基調がつながるか、誰も自身を持って言えません。今うまくいくというイメージがあっても役に立たないし。

▲事務官〓市場を無視する態度が大統領府の最大の問題だと思います。政策を作る時は副作用も考えなければならないが、ただ推進するばかりだから…。心配だが、はっきりと意見を言う雰囲気でもないでしょう。

▲局長〓革新だの何だの強い「ドライブ」を推進して、疲れがたまったようにも考えられます。高位公務員団、開放型職位といったものが最近の公職社会をどれほど揺るがしているのか。現政権で実務陣の意見を問わずに大統領府で長官同士で討論を何回か経て推進したことがあまりにも多い。

▲事務官〓組職への忠誠度が大きく落ちたのも事実です。うちの「ボス」が私のことを考えてくれないだろうという心配のため、それぞれ自分の生き残る道を捜すわけです。昔には上司によく従い、真面目に仕事さえうまくできれば昇進し、海外研修にも行くなど好時代もあったというのに…。

▲局長〓恥ずかしい話だが、最近「尊敬すべき公務員像」と言うのが消えました。税金を無駄遣いする組職、改革の対象だけに残ってしまいました。腐敗した官僚がなかったとは言えません。しかし、公務員ほど国家を心配し、政策経験を持った組職がまたどこにあるでしょうか。久々に心の話を打ち明けたら少しさっぱりしました。さあ、もう戻って仕事しましょう。