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イカから始めて半導体まで 輸出3000億ドル時代

イカから始めて半導体まで 輸出3000億ドル時代

Posted December. 06, 2006 06:57,   

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●世界の国で11番目に達成

韓国貿易協会は5日、「今年に入ってから今月4日までの輸出高が2990億3000万ドルで、一日平均輸出が11億8000万ドルである点を勘案すれば、5日までの輸出高は3002億ドルと推定される」と発表した。

産業資源部と貿易協会は輸出3000億ドル達成を記念して同日午後6時、輸出業界の関係者100人あまりが出席した中、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)KOEXで輸出塔点灯式式を行った。

韓国政府樹立後、初めて輸出統計を作成した1948年の韓国の輸出額は1900万ドル、輸出規模はカメルーンの半分水準で、世界で100位圏だった。当時の主力輸出品はイカなど干魚とタングステン、無煙炭などだった。

韓国の輸出に本格的なドライブがかかったのは1960年代だった。5・16軍事革命を通じて執権した朴正煕(パク・ジョンヒ)政権は貧困から脱するため、輸出から韓国の生きる道を捜した。

この時代の政治的功過に対する論難は少なくないが、経済だけは「陰」より「光」がはるかに大きかった。この過程で企業家、労働者、政府官僚など多くの人々が国内外で不眠の夜を過ごし、多くの汗を流してきた。

●イカから始めて半導体に

韓国の輸出史で1964年は重要な年だ。先月30日、貿易の日を記念して貿易協会が出した「韓国貿易史」も、韓国貿易10大ニュースの中で一番目のニュースに、輸出1億ドル達成をあげた。

韓国貿易史は1億ドル達成を、「国民の関心と潜在力量を導き出し、後日、輸出が跳躍できる重要な契機を作った」と評価した。当時、主力輸出品はかつらと合板などだった。

1970年代と80年代は衣類と履き物などが韓国の主な輸出品目だった。続いて、1990年代以後、自動車、半導体、携帯電話など先端製品を主力輸出商品に立て、とうとう輸出3000億ドルを突破した。

●課題も山積み

今まで、輸出3000億ドルという高地を踏んだ国は米国、ドイツ、日本、フランス、中国、英国、オランダ、イタリア、カナダ、ベルギーの10ヵ国だ。

この中で中国を除いた9ヵ国の1人あたり国民所得は2万5000ドルを超え、8ヵ国は3万ドル以上だ。輸出3000億ドルを果たした国は、技術水準や全般的な競争力が先進通商国ということを示しているわけだ。

しかし、韓国では課題も少なくない。

企業家たちの意欲が昔に比べ落ちているうえ、最近には、急激な米ドルおよび日本円に対するウォン高で、企業はますます難しい状況に追い込まれている。輸出が増えても雇用創出につながらず、中小企業の輸出比重が減少している点も悩みだ。

貿易を通じて国を再建した韓国。海外輸出と、このために走る貿易従事者たちの重要性は今後も減らないはずだ。



buddy@donga.com