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「軍事主権は国民を惑わす主張」

Posted December. 14, 2006 07:27,   

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——ベル司令官をはじめとする在韓米軍の将官たちと、どのような意見を交わしたのか。

「大多数の参加者は、現安保状況で、米国は戦時作戦権の移管を推進してはならないと助言した。韓米連合司令部の能力をよく知る歴代副指令官たちが、韓米同盟と国益のために、私心のない助言をしたのだ。ベル司令官は、韓半島防衛公約は変化がないので信じてほしいと話した」

——ベル司令官は、米軍が「補完戦力(bridging capability)」を提供すれば、2009年には韓国軍に戦時作戦権が返還されると言ったが…。

「現政権になって、政界と一部の反米団体の反米感情で、韓米同盟は堅固な相互信頼を失ってしまった。燃える星条旗を見ながら、米国議員と国民がどう思っただろうか」

——政府は、戦時作戦権の返還が、「軍事主権」と「自主軍隊」の核心だと言う。

「一国だけで安保に責任を負う国がどこにあるだろうか。米国も、多くの同盟国との軍事交流および連合作戦を強調している。北大西洋条約機構(NATO)加盟国が、なぜ米軍司令官に作戦権を任せているのか。軍事主権を云々することは、韓国が米国の『軍事従属国』という誤った認識で国民を惑わす主張だ」

——国防部は、韓米連合司令部が解体されても、軍事協力本部を設置し、有事の際には米増員戦力が支障なく展開されると主張する。

「韓国戦争とベトナム戦争の経験で話せば、連合作戦体系と協力体系は厳然として異なり、作戦の效率性は比べることができない。韓米連合司令部が解体されれば、米国の韓半島公約は、『義務』から『協力』に格下げになるだろう」

——北朝鮮が核を保有した状況で、韓米連合司令部が解体されれば、どのような影響があるか。

「韓米連合作戦計画には、在来戦と核を含むすべてのタイプの敵の挑発に備えた計画が含まれている。新たに軍事協力本部が設置され、独自の作戦計画を立てれば、核に備えた計画が今の水準を維持することは難しいだろう」

——韓米連合司令部が、韓国の安保にどのような貢献をしたと評価するか。

「北朝鮮の多くの挑発と軍事的脅威の度に、堅固な安保の支えとなった。一例として、1976年の板門店(パンムンジョム)のポプラ事件の時、米第7艦隊所属の航空母艦と在日米軍の航空戦力が直ちに展開できたのも、韓米連合司令部の作戦計画のお陰だった。経済・軍事的恩恵はもとより、世界最強国と強力な連合指揮体系を維持していたので、中国や日本、ロシアも、韓国にむやみに対せなかったのではないか」

——韓米連合司令部の生き証人として、戦時作戦権返還と連合司令部解体をめぐる国論分裂を見守る心情は…。

「先月、韓米連合司令部創設28周年記念式に出席し、過去、連合司令部創設にかけた努力を思い、実に複雑だった。韓米連合司令部が必要な時点で解体するとは、残念でならない」



ysh1005@donga.com