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[社説]トフラーとウェルチの苦言に意気消沈することはない

[社説]トフラーとウェルチの苦言に意気消沈することはない

Posted December. 18, 2006 07:04,   

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アルビン・トフラーとジャック・ウェルチ元GE会長が15日、韓国に対して忠告した。ソウルに来たトフラーは、「創造的な人才を育てるように教育システムを丸ごと変えなければ、未来がない」と述べた。ウェルチは、産業資源部が主催した画像講演で、「製品の革新者を英雄待遇せよ」と主張した。胸に刻むべき言葉だ。特に、「一律的な学校は、国家経済を台無しにする」と言うトフラーの言葉は、平鈍化教育の危機に対する的を得た指摘だ。

確かに、同様の苦言は国内でも数えきれないほどあった。もっと以前に、そのような共感形成をもとに、教育も経済も実施するべきだった。しかし政権は、「平等という政治商売」に味をしめ、国民を持つ者と持たざる者、学ぶ者と学ばざる者に分けた。本当の経済をいかす「規制緩和」の代わりに、「国家主導」に固執し、市場を萎えさせた。この4年を「失われた4年」にした要因である。

だからといって意気消沈することはない。この二人が、韓国に向けて苦言を呈している時、国際造船業市況分析会社である英国のクラクソン社は、「韓国造船企業が、受注残高基準で、今年下半期5ヵ月連続して世界第1位から第5位までをすべて占めた」と発表した。韓国が、世界最強の造船大国であることを改めて確認したのだ。また三星(サムソン)電子は、世界初のワンDラムの開発に成功したと発表した。ワンDラムは、二つの種類のデータ送信メモリーを一つのDラムに取り替えた新概念の顧客親和的フュージョン・メモリーで、2011年までの市場規模だけでも、25億ドルと推算される。

それに関しては、「競争力伝道師」のトフラーとウェルチが、むしろ韓国の成功神話に耳を傾けるかもしれない。液化天然ガスを船上で気体に変えることができるLNG—RV船を世界で初めて建造し、やはり初めて、液化石油ガス(LPG)船を陸上で建造した韓国造船企業の創意力と挑戦精神を軽く見ることはできないためだ。メモリー容量が毎年2倍ずつ増えるという「黄の法則」を7年間、自ら立証している黄昌圭(ファン・チァンギュ)三星電子社長の成就も、すでに世界の神話になった。

「やると言ったら、やる」というのが韓国国民だ。できるように励まし、環境を作ってやれば、それ以上のこともやり抜く。政府は果たして、大統領から末端公務員に至るまで、そのようなことに忠実だったのだろうか。トフラーとウェルチの苦言を最も切実に聞かなければならない人は、政治家と官僚ではないだろうか。