「来月の冬季アジア大会と、3月の世界選手権大会で、満足できる結果を出したいです」
フィギュア・スケーティング・シニア・グランプリ・ファイナルでトップに上がった金ヨンア(16、軍浦スリ高)の目はすでに、次の大会に向かっていた。
金ヨンアは19日、仁川(インチョン)国際空港を通じて母親の朴ミヒさん、朴ブンソンコーチと一緒に、明るい表情で入国した。金ヨンアは、「優勝が発表された瞬間、頭の中が真っ白になって、何も考えられなかった」と話した。
「実は、腰が急に痛くなってとても大変だったんです。膝や足首は痛くてもある程度トレーニングできますが、腰が痛ければトレーニングさえできないんです。トレーニング不足で13日、ロシアに出国する前日までも、フリースケーティングの時に出る音楽に動作を完全に合わせることができませんでした」
しかし、大きな大会で格別強い精神力が発揮し始めた。実際に、大会が始まると、痛みさえ感じられなかったそうだ。
金ヨンアは、日本の同い年のライバル、浅田真央(16)に対しては、「今シーズン、初めて対決しましたが、勝って嬉しかったけど、少しすまなかったです」と述べた。
金ヨンアは、「公式トレーニングの時、浅田をはじめ他の選手たちがあまりにもお上手で、実は、ちょっと不安だったんです。初日、ショートプログラムで第3位をした後は、第1位には期待さえしませんでした。むしろ負担感がなかったのが良く作用したようです」と話した。
大きな大会で格別良い成績を出す理由に対しては、「大きな大会に出れば、私よりお上手な選手たちが多いから、『私も頑張らなくちゃ』という気がします。大会を控え、頭の中では演技過程をよく思い浮かびますが、緊張感を減らすのに役に立つようです」と語った。
ロシアに出国する前、KB国民(グクミン)銀行と広告契約をした金ヨンアは、「初めてやってみるので面白そうです。私が広告を撮るとは、不思議な気がします」と笑った。
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