中国の「第6世代の指導部」が浮上する。2012年に誕生する「第5世代指導部」に続き、2020年代に「先進中国」を導く「次の次の世代」の指導部候補生だ。
中国の官営新華通信と中央テレビのウェブサイト(www.cctv.com)は19日、華商報を引用して、「来年の秋に予定された中国共産党第17期全国代表大会を控えて行われた今年下半期の党政幹部の交替過程で、1960年以降に生まれた『若い血』がたくさん含まれた」とし30、40代の部長(長官)及び副部長(次官)級幹部20人余りの面々を詳しく紹介した。
今年下半期の人事で集中的に照明を受けた「若い血」は1960年代に生まれ、改革開放の初期である1980年代に大学を通った30代後半〜40代初盤の人士で、中国の「386世代」に当たる。
現在、50代である第5世代指導部と違い、彼らは中国が1人当りの国内総生産(GDP)1万ドル時代に入る2020年代に中国の指導部を構成するものとみられる。
彼らは出身と学歴、背景が多様で、1978年中国が改革・開放した後、比較的に自由な雰囲気の中で大学時代を過ごし、社会に進出したという共通点を持っている。
現在、第6世代の指導者候補のうち、先頭を走っている人は胡春華(43)中国共産主義青年団(共青団)中央書記処第1書記と周強(46)湖南省代理省長、孫政才(43)国務院農業部の党組書記など3人だ。
胡錦涛国家主席の側近であると同時に「リトル胡錦涛」と呼ばれる胡書記は、北京大学在学時代に成績が優れていたため北京市に席が用意されていたにもかかわらず、「チベット工作」を志願し3年7ヶ月間ずっと西蔵で勤務した「西蔵マン」だ。
胡主席は西蔵党書記として勤めていた1989年3月、チベットで独立デモが起ると、これを強硬に鎮圧したことがある。胡主席を当時影のように補佐した胡書記は、その時から気に入られて出世の道を走った。
中国で一番若い省長である周強省長は共青団人脈の中で中心人物。大学生西部志願勤務プログラムと母親河の保護アクションプラン活動を展開し、傘下の中国青年旅行社を中国最大の旅行社の一つに成長させた。
1963年9月生まれで最年少部長級の孫書記はトウモロコシの専門家で、今回、農業部党組織委書記に電撃的に抜擢され、周りを驚かせた。
楊岳(38)共青団中央書記処の常務書記と王曉(38)共青団中央書記処書記、陸昊(39)北京市副市長も30代で副部長級の席に就いた。
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