「大型エンジン」朴智星(パク・チソン、25、マンチェスター・ユナイテッドFC)と「狙撃手」薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、27、レディングFC、写真)が激突すれば…。
マンUとレディングは30日夜12時(韓国時間)、マンUの本拠地でイングランド・プレミアリーグで対戦する。
朴智星は今年9月に負った左足首靭帯の負傷から99日ぶりに復帰し、調子を上げている。27日にあったマンU−ウィガン戦で、今シーズン初めてフルタイム出場し、後半5分にはPKを引き出すなどの活躍した。
朴智星は、持ち味の豊富な運動量でグラウンドを駆け巡り、負傷から完全に回復したことを見せつけた。マンUは、ウィガンに3−1と快勝した。
一方、薛鐗鉉は、マンU戦の少し前にあったレディング−チェルシー戦に欠場した。昨シーズン2部リーグからプレミアリーグ入りしたレディングは、堅調なプレーで引き続き10位圏の成績を保ち「突風」を巻き起こしている。27日にも超豪華軍団のチェルシーを迎えて2−2で引き分ける健闘ぶりを見せた。
強敵との試合だけに、薛鐗鉉の出場が予想されていたところでの欠場だった。足指の怪我に疲労がたまっていることから、コンディション調整のためと見られる。しかし、最近の右MFから最前線FWにポジションを変更した「実験」の効果が期待に及ばなかったから、との見方もある。
休養後の薛鐗鉉が以前のポジションである右MFに復帰した場合、マンUの左MFでプレーしている朴智星との避けられない「激突」が予想される。
両選手が激突した場合、朴智星の執拗な守備に立ち向かう薛鐗鉉の瞬間突破力が関心の焦点となる。薛鐗鉉としては、体力的に相当の負担を甘受しなければならない。
朴智星は、同日のウィガン戦で英マスコミから「丹念に動いた(busy)」との評価を受けた。約3ヵ月間の空白が体力面ではプラスになったのかもしれない。しかし、薛鐗鉉はこれまで休む暇もなく強行軍を続けてきた疲労がたまっている状態だ。二人の対戦が実現するかどうかは、薛鐗鉉が出場できる程度に体調を回復したかどうかにかかっている。
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