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北朝鮮、年明けからまた賭博? ABCが核実験準備説報道

北朝鮮、年明けからまた賭博? ABCが核実験準備説報道

Posted January. 06, 2007 06:47,   

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米ABCテレビは4日、複数の米国防総省高官が最近入手した情報をもとに、北朝鮮が再核実験の準備を完了したという事実を確認したと報じた。

しかしロイター通信は、米国は北朝鮮の核実験が切迫したという証拠を持っていないと報じた。同通信によると、米情報機関の関係者は「核実験が近く行われると信じる根拠がない」と述べている。

米国を訪問中の宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部長官も、ワシントンで特派員たちと会い、北朝鮮の核実験切迫説を否定した。宋長官は、ABCテレビの報道について、「韓米両国は、情報チャンネルを通じて、(北朝鮮の核実験の動向を)持続的に協議しているが、そのような話を聞いていない」と述べた。

2回目の核実験の準備をしている可能性はあるが、明らかな証拠がないということだ。衛星写真を判読した結果、坑道の中に核爆発装置は入れられておらず、地下で行われる核実験の結果を収集するためのケーブルもつながれていない。

日本の麻生太郎外相も5日、記者会見で、「昨年からあった話だと思うが、具体的にさらに大きな進展があったという話は聞いていない。切迫した状況ではない」と述べた。

しかしこれは、北朝鮮が2回目の核実験をしないという見通しとは距離がある。むしろ昨年10月に核実験をした後、2回目の核実験の準備作業と見られる動きを継続してきたという事実が確認されたのだ。

特に、北朝鮮の1回目の核実験の時も、韓米両国は、核実験の可能性について半信半疑の反応を見せていた。北朝鮮がその気になれば、いつでも追加実験を強行する可能性が高い。

北朝鮮が核実験をした豊渓里(プンゲリ)付近には、水平の坑道と垂直の坑道がいくつかあいている。米国の偵察衛星の観測結果、昨年の核実験をした坑道付近の他の坑道の前には、大きな天幕が設置されている。核実験があった坑道と遠くない場所だ。労働服の人々が坑道と天幕を行き交う。車の動きも頻繁だ。天幕の周辺には、地下の核実験場と観測装備などを連結するために使われるケーブルも積まれている。しかし、ケーブルがトンネルの中につながれてはいない。

米国の偵察衛星は毎日、ここを含め、この地域一帯の坑道周辺を精密撮影する。米政府はその結果を判読し、韓国政府に伝えている。

北朝鮮専門家たちは、豊渓里付近での動きは、米国を心理的に圧迫するための活動のようだと分析している。北朝鮮に対する金融制裁の解除要求を聞き入れなければ、いつでも2回目の核実験ができることを行動で示しているということだ。

北朝鮮大学院大学の柳吉在(リュ・ギルチェ)教授は、「米朝間で金融制裁と核凍結問題をめぐって交渉が続いている状況で、北朝鮮は核実験しないだろう」としながらも、「金融制裁の解除が思い通りにいかず、交渉が決裂する場合、再び核実験をする可能性がある」と見通した。