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[オピニオン]予算の無駄使い事例集

Posted January. 09, 2007 03:01,   

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英国の植民地は第2次世界大戦後にほとんど独立した。しかし、1935年に372人だった英国殖民省の職員が1954年には1661人に増えていた。職員らが無駄な仕事を多く作り出した結果だ。当時、これを観察した英国の経済学者ノースコット・パーキンソンは「公務員数は業務の量に関係なく増える。公務員らが昇進するためには組職が大きくならなければならないからだ」と説明した。「パーキンソンの法則」だ。

◆「予算支出は収入ほど増える」「予算審議に必要な時間は予算額の規模に反比例する」というパーキンソン第2法則、第3法則もある。一様に公組職の非能率に対する指摘だが、それなりに統計的な検証を経ている。このような現象は韓国も例外ではない。特に現政権が発足して以来中央各省庁の公務員が2万5000人余り増えた。今年も3000人以上追加で増やす計画だ。それなのに各省庁が2010年までにもっと増やしてほしいという人員が計12万人にのぼる。

◆企画予算処が予算の無駄使い事例集を出した。労働部は160億ウォンの建物を買い込んで2年間使用せずに放置し、管理費だけで3億5000万ウォンを使った。建物の利用に関する事前計画がずさんなことから生じた税金の無駄使いだ。漢江(ハンガン)市民公園のクァンナル地域は標高が低くて毎年2、3回浸水するにもかかわらず、漢江市民公園事業所は2億ウォン以上をかけてテニスコートを作った。テニスコートの維持が不可能であることを後になって気づいた事業所はバスケットボール場に切り替える案を検討している。この他にもとんでもない事例が多いが、これも氷山の一角に過ぎないのではないか。

◆現政権に入り「革新専担」公務員200人余りが誕生した。この政権は革新を叫びながら担当公務員を増やすことを「革新の実績」と勘違いしているのではないか。民生を助けることはできないくせに予算を無駄遣いする「大きな政府」のモラルハザード(道徳的な緩み)が依然としてあるにもかかわらず、大統領は急に公務員をほめてばかりいる。行政府と国会は今年の予算を組むにあたって、税金をもっと集め、国債を発行し赤字財政を拡大した。その陰で腰を伸ばすことのできない納税者だけが可哀想だ。

虛承虎(ホ・スンホ)論説委員 tigera@donga.com