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労使葛藤で大揺れの現代車 残された選択肢は?

労使葛藤で大揺れの現代車 残された選択肢は?

Posted January. 10, 2007 07:24,   

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今年で創立40周年を迎えた現代(ヒョンデ)自動車の事情が尋常でない。急激なウォン高で採算性が大きく悪化している上、根強い弊害とされている労使問題が再び浮上した。

新年の仕事始めがあった3日は、厳しい旅路が予想される今年を役職員が一丸となって乗り切ろうという覚悟を決める日だった。しかし、労組は成果給をさらに上げるよう要求して会社の器物を壊し、社長に暴行する事態に陥った。

翌日の4日、新入社員の歓迎式は、「新兵の入所式」のように厳粛な雰囲気で行われた。朴正仁(パク・ジョンイン)首席副会長は希望を語るより、不安の念をはじめに打ち明けた。労組の過度な要求と社側のずさんな経営で墜落し続けているGMとフォードを例に挙げて、反面教師にしようと訴えた。朴副会長の声からは悲壮感まで滲み出ていた。

5日、優秀支店長を褒賞する販促大会の雰囲気も、お祭りムードとは程遠かった。金東晋(キム・ドンジン)総括副会長は、原稿にない激情的な演説を40分ほど行った。「危機に瀕した会社の事情は我れ関せずで、労組はストを武器に不当な要求をしている。同じ釜も飯を食う仲間同士で、これは酷いと言わざるを得ない」。

また、今年1ドル=880ウォンまでウォン高が進むと見て、非常経営の方針も明らかにした。販促大会後に記者会見した金副会長は、「今回は絶対に労組に譲歩しない」と駄目を押した。

現代自動車労組の問題点は、今に始まったことでない。しかし、現代自動車がこのような境遇にまで追い込まれたことには社側の過ちも大きい。その間、各種不法ストと争議の度に、社側は明確な原則もなしにその場しのぎの対策で一貫してきた。労組執行部と代議員500人余りの勤怠管理もきちんとせずに、彼らを「けん制を受けない権力」に育て上げたという言葉も出ている。

韓国の代表的な「貴族労組」とされる現代自動車労組の問題は、必ず解決しなければならない。捻じれた現在の風土に手をこまねいていれば、会社と勤労者はもちろん、国民経済全体にも後々まで陰を落とすはずだ。

今は現代自動車労組がしばらく生き残るため永遠に死ぬ道を選ぶか、それとも当分は大変でも永遠に生きる道を選ぶかをはっきり決めなければならない時期に来ている。