サムジュ産業(旧グレース百貨店)会長の金興柱(キム・フンジュ)容疑者のロビー疑惑を捜査しているソウル西部地検刑事4部(崔錫斗部長)は、李瑾榮元金融監督院長兼金融監督委員会委員長(70)を10日、参考人として呼んで事情聴取して帰宅させた。
李元院長は01年3月頃、ゴールド相互信用金庫の買収を試みた金容疑者に、金融監督院副院長の金重會(キム・ジュンフェ)容疑者(58・逮捕・当時非銀行検査1局長)を紹介するなど、金容疑者の相互金庫の買収を手助けしたという疑惑がもたれている。
李元院長は、検察の事情聴取を受ける直前に「何もコメントできない」とだけ述べ、検察の調べでも関連疑惑を全面的に否定しているという。
また検察は、韓光玉(ハン・グァンオク)元大統領秘書室長(65)が99年ごろ、金容疑者に権魯甲(クォン・ノガプ)元民主党顧問の個人事務所の敷金や賃貸料などの肩代わりを要求したという関係者の供述を確保した。
検察は早ければ11日、韓元室長を被疑者として呼んで取調べ、収賄の疑いなどで刑事処罰する方向で検討している。
一方、検察は9日に李周成(イ・ジュソン、58)元国税庁長を参考人として呼んで事情聴取した。李元庁長は01年9月頃、ソウル江南区(カンナムグ)の高級スナックで、当時、国税庁課長や酒店の経営者などと酒を飲んだことが首相室の抜き打ち監察班に摘発されたことは確認したと、検察では明らかにした。
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