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元教授、高等裁判所判事に「石弓テロ」

Posted January. 17, 2007 06:42,   

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成均館(ソンギュングァン)大学の元教授、金ミョンホ(50)容疑者は、ソウル高等裁判所民事2部の朴ホンウ部長判事(55)を石弓で襲撃する前、数回にわたって調査し、石弓以外の凶器を用意するなど、事前に緻密な計画を立てたことが16日にわかった。

ソウル松坡(ソンパ)警察署は、このような情況が確認されたことを受け、金容疑者に殺人未遂の容疑を適用し、逮捕令状を申請することを決めた。

▲事前調査、凶器とロープを準備〓金容疑者は警察の取調べで、「官報に載せられた公職者財産公開の内容を見て、朴部長判事の住所が分かり、裁判の過程で顔を確認し、裁判所の前で一人デモを行って、乗用車のナンバーと帰宅時間を把握した」と供述した。また、犯行に及ぶ1ヵ月前から3、4回、朴部長判事のマンションを訪ねて、住んでいる階と部屋番号も確認したとのこと。

犯行当日の15日、朴部長判事の家へ行く時は、台湾製の石弓と矢9個のほかにも、今年1月1日、鐘路(チョンロ)2街で購入した長さ35センチの凶器や長さ6.6メートルのビニールロープも用意した。

金容疑者は石弓について、「銅雀(トンジャク)警察署にレジャー用として登録し、購入時にもらった矢20本のうち、家で練習用に使った11本を除いた9本を全て持ってきた」と供述した。

警察は金容疑者が石弓に1本の矢を装着し、2本を腰の左側に差し込んだまま、2階の階段に隠れ、帰宅した朴部長判事が現われると、「朴ホンウ判事、あんな判決があるか」と叫びながら突っかかり、現場でマンションの警備員に捕まった後も「殺してやる」と言いながら、追加で矢を装着しようとしたが、運転手の制止でできなかったと明らかにした。

警察は金容疑者が別の凶器を持っていた点、引き金を引くと発射される石弓の構造などから見て、金容疑者が朴部長判事を殺害する目的を持っていたものと見ている。

しかし、金容疑者は、「石弓で脅して偏った判決を言い渡した理由を白状してもらおうと思った。もみ合う中で、偶発的に発射されたもの」とし、殺害の意図を否認した。

一方、金容疑者は普段、自身のホームページへの書き込みで、朴部長判事について、「準備書面も読んでいないで、意図的に供述を無視する『私学の代理人』」と書き、犯行前日の14日には「判事の大多数が腐敗している」と書き込んだ。

▲最高裁判所、判事の警護措置を緊急指示〓最高裁判所は16日、チャン・ユンギ裁判所行政処長主宰の非常対策会議を開き、「法廷で攻撃的な言動と騒ぎが予想される事件で、厳格な監置裁判などを通じて、法廷内の秩序維持、法廷および庁舎の防護状況の再点検と必要な警護措置を講じるように」と、一線の裁判所に緊急指示した。

また、裁判所前の一人デモや、苦情を申し立てる人のうちの過激な人物など、裁判所周辺の不審な人についての動向の把握と管理を徹底的に行うよう指示し、「裁判業務と関連して、身辺に危険が予想される法官は、警察と連携して身辺保護措置を講じるように」と訴えた。

最高裁判所は、一線裁判所の庁舎の内外と法官の身辺に対する危険要素を全般的に点検する一方、19日、全国裁判所長会議を招集して、最近相次いでいる法官や裁判所公務員に対する襲撃事件の原因を分析し、対策を講じることにした。

非常対策会議の出席者らは、「今回の事件は単に判決の結果に対する個人の不満の表れではなく、極めて非常識的な極悪な犯罪行為」として、「司法権に対する重大な挑戦であり、法治主義に対するテロ行為だ」と述べた。

最高裁判所のある関係者は、「今日の会議では司法部に自ら省みるべき側面があったのではないかという自省の声も少なくなかった」とし、「全国裁判所長会議では、このような問題まで含めて抜本的な検討が行われるはず」と述べた。

李容勲(イ・ヨンフン)最高裁長官は事件発生後、公式の反応を控えている。李長官は、同日、出勤の時の記者団の質問に対して、固く口をつぐんだまま、重い表情で執務室に向かった。



peacechaos@donga.com woogija@donga.com