三星(サムソン)グループは16日、李基泰(イ・ギテ)三星電子情報通信総括社長を技術総括副会長(CTO)に昇進させるなど、社長団の昇進や転属人事を行った。
社長団の人事移動の幅は、△副会長昇進=1人、△社長昇進=3人、△社長異動=8人の計12人で、当初の予想よりは大きな「中幅人事」の性格が濃い。とくにグループの主力系列会社である三星電子の部門別の総括社長が大幅に交代され、注目を集めている。
02年3月から三星電子の情報通信総括社長を務めてきた李基泰社長は、今回の副会長昇進で三星電子のCTOに転属した。
成映穆(ソン・ヨンモク)新羅(シルラ)ホテル副社長や、金楽會(キム・ナクフェ)第一(チェイル)企画副社長はそれぞれ社長に昇進した。グループの広報チーム長だった李淳東(イ・スンドン)戦略企画室副社長は社長に昇進し、李鶴洙(イ・ハクス、副会長)グループ戦略企画室長の補佐役に任命された。
また、三星電子の崔志成(チョ・ジソン)デジタル・メディア社長が情報通信総括社長に、朴鍾佑(パク・ジョンウ)デジタル・プリンティング事業部社長がデジタル・メディア総括社長兼デジタル・プリンティング事業部長にそれぞれ任命された。
三星電子の李鉉奉(イ・ヒョンボン)生活家電総括社長は三星電子南西アジア総括社長に、半導体総括メモリ製造担当の金在旭(キム・ジェウク)社長は技術総括製造技術担当社長に転属された。
この他に、鞖東萬(べ・ドンマン)第一企画社長は三星社会貢献委員会社長に、韓龍外(ハン・ヨンウェ)三星文化財団社長は三星社会奉仕団社長に、李海鎭(イ・へジン)三星社会奉仕団社長は三星BP化学社長にそれぞれ転属された。李錫宰(イ・ソクジェ)三星コーニング精密ガラス社長は、三星コーニング社長を兼任する。
李健熙(イ・ゴンヒ)会長を補佐してグループを率いる「両輪」の李鶴洙の戦略企画室長や尹鍾龍(ユン・ジョンヨン)三星電子副会長は留任となった。
李基泰副会長が事業部を持たないCTOの副会長を担当することになり、黄昌圭(ファン・チャンギュ)社長が今後、「ポスト尹鍾龍」の競争で一応有利な立場を確保したという分析も出ている。
三星は社長団の人事異動に続いて、早晩副社長級以下の役員人事を行うことになる。後続人事では、李健熙会長の息子である李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子常務の昇進が確実と見られる。
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