三星(サムスン)グループ・李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長男、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子常務が専務に昇進した。また、三星電子・IRチーム長を務めるチュ・ウシク専務が副社長に昇格するなど、同社としては過去最大規模の472人の役員が昇進した。
三星グループは16日、社長団の人事を行なったのに続き、17日にこうした内容の副社長級以下役員の定期人事を発表した。職級別の昇進者は、△副社長=30人、△専務=54人、△常務=182人、△常務補=206人など472人だ。これは05年の455人、06年の452人を上回る過去最大級のものとなった。
李在鎔常務をめぐってはこれまで、副社長以上に起用され経営の第一線に出るとの見方も出ていたが、結局は1段階の昇進にとどまった。これについて三星グループ関係者は「なるべく破格の人事を行わない、グループ伝統の人事スタイルが反映されたものと聞いている」と説明した。
今回の人事では、新技術開発に向けた基盤作りというレベルから、研究開発など技術部門で過去最大級の206人(全昇進者の44%)が昇進した。副社長の人事でも昇進者30人のうち12人が技術職、8人が営業職出身で、現場での経験が豊かな各分野別の専門家らが大挙起用された。
また、役員昇進者の中には博士66人、修士119人など185人の高学歴者が含まれており、知識経営時代を先導できるようにした。これで、三星の役員は、△博士=224人(14%)△修士=386人(24%)、△学士以下=1015人(62%)の学歴別の分布を備えることになった。
役員昇進者のうち、地方大学出身は152人(32%)、外国大学出身は70人(15%)だった。これとともに三星電子のノ・テムン首席(38)、三星カードの李ジェヨン部長(39)、三星電子のカン・ユンジェ部長(38)は30代の役員昇進者となった。ノ・テムン首席より誕生日が早いカン・ユンジェ部長は、三星グループ最年少の役員昇進者となった。
また、第一(チェイル)企画の崔仁阿(チェ・インア)常務は、三星グループ初の女性の専務昇進であり、三星カードの李インジェ部長も常務補に昇進し、毎年女性を役員に昇進させてきた三星グループ伝統の人事スタイルが今年も続いた。
三星グループ関係者は「系列会社が苦しい状況にある中でも、5年連続で10兆ウォン以上の純利益を計上するなど優れた業績をあげた点を考慮し、多くの役員を昇進させた」とし「『成果のあるところに褒賞あり』という三星の原則は今回の人事でも例外なしで適用された」と語った。
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