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半導体産業の足引っ張る政府規制

Posted January. 25, 2007 07:36,   

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「巨大な団地の中に研究、生産、経営支援の人材が共に働く複合的な半導体工場は、韓国半導体産業の大きな競争力だ。迅速な意思決定を可能にするためだ」

三星(サムスン)電子器興(キフン)半導体工場を見学した日本の最高経営者(CEO)と学者たちは、このような羨望を隠さない。日本は地震に備えて工場を1ヵ所に建てず、3、4カ所に分散して建てるためだ。

韓国の半導体産業は、このように「スピード経営」と「複合化団地」を強みとし、世界の先頭集団を保っている。しかし、韓国半導体業界はもはや、このような強みを生かすことができない危機に直面している。政府の規制が足を引っ張っているからだ。

●首都圏から離れれば高学歴研究スタッフが来ない

半導体産業はよく、「タイミング」産業と呼ばれる。

半導体は、新しい製品が市場に発売されれば、通常1週間で価格が1%落ちるという。いわゆる「1Week 1Percent」の法則だ。1年経てば、価格は半分になる。

業界関係者は、「半導体は計画を立て、時期に合わせて量産時期を調節する迅速な意思決定が何よりも重要だ」と説明した。

しかし、政府は以前にも、規制によって半導体企業の重要なタイミングを奪ったことがある。

東部(トンブ)エレクトロニクスは01年初め、忠清北道陰城郡(チュンチョンブクド・ウムソングン)の工場に、銅工程生産ラインを導入することを決め、政府と協議を始めた。

実態調査と5度の専門家会議、2度の討論会を経て、銅工程ができる「水質環境保全」改正案が告示されたのは03年11月。当時、東部エレクトロニクスの工場が、ハイニクス利川(イチョン)工場のある自然保全圏域ではなく、成長管理地域にあったにもかかわらず、工場の生産工程を変えるのに2年近くもの歳月がかかったわけだ。

三星電子も、華城(ファソン)と東灘(トンタン)の半導体工場(約17万坪)増設許可を得るため、政府と2年半近く交渉をしたあげく、許可を受けた。

良い品質の半導体を量産するためには、高度の研究開発および技術スタッフも必須だ。このため、交通、文化環境、子女教育などにメリットのある立地与件が重要だ、と業界は口をそろえる。業界関係者は、「首都圏以外の地域には、高学歴の研究スタッフが来ようとしない。首都圏規制は人材採用まで難しくしている」と述べた。

●ハイニクス「利川工場増設不可なら、いつか本社まで去るかも」

産業資源部は、ハイニクス半導体の第1次増設工場に忠清北道清州市(チョンジュシ)は許容するものの、第2次増設工場に京幾道(キョンギド)利川市は事実上難しいと発表した。ハイニクスの京幾道利川工場増設を事実上、不許可としたのだ。

ハイニクスは当初、利川工場に13兆5000億ウォンを投資し、三つの銅工程半導体生産ラインをつくる計画だったが、政府の反対に遭い、結局、利川工場増設は霧散する可能性が高くなった。

ハイニクス関係者は、「利川に、次世代半導体を作るのに欠かせない銅工程ラインを増設できなければ、ハイニクスは結局、いつかは、本社のある利川を去るしかない。清州工場は、新しい敷地と現工場の間に、他の企業の工場があるので、立地も良くない」と述べた。



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