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各銀行、収益率低くても系列会社のファンド積極推薦

各銀行、収益率低くても系列会社のファンド積極推薦

Posted February. 01, 2007 06:58,   

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会社員のチョン某氏(30・女・ソウル麻浦区東橋洞)は、昨年1月、国民(ククミン)銀行で定期預金の満期金額の2200万ウォンを受け取って、同行系列の資産運用会社の「広開土一石二鳥ファンド」に全額投資した。

窓口の行員は、「系列会社のKB資産運用の最高のファンドマネージャーらが運用しており、国民銀行の幹部らも大勢加入した」と話して加入を積極的に勧めた。しかし、加入後、1ヵ月でファンドの収益率は6%以上も下がった。チョン氏は150万ウォン以上元金が崩れたが、すぐに中途解約した。チョン氏は、「1年が過ぎた今も収益率がマイナス6%なので、早く解約しておいてよかった」と話した。

銀行や証券会社などのファンド販売会社の「系列会社への後押し」が深刻だ。一部の金融会社は、収益率が平均にも及ばないファンドを系列会社の商品だという理由だけで、投資者に積極的に勧誘している。

▲人気ファンドと運用成績は別?〓東亜(トンア)日報の取材チームは先月26日、国民、新韓(シンハン)、ウリィ、ハナ銀行の4の都市銀行のソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)と、麻浦区(マポグ)所在の12ヵ所の支店(各行の3ヵ所ずつ)を訪問して、記者という身分を隠して国内株式型ファンドを2つ推薦してほしいと要請した。その結果、各行はほとんど系列会社のファンドを薦めた。

ハナ銀行は3支店いずれも系列会社の大韓投資信託運用(大投運用)の「ビックアンドスタイル株式」や「シーアンドスタイル株式」などの系列会社のファンドを推薦した。

ウリィ銀行の3支店も、ウリィCS資産運用の「フロンティア配当ハンアルム(一抱えの意)株式」、新韓銀行の2つの支店は系列のSH資産運用の「タプスファンダメンタル・インデックス株式投資」をそれぞれ投資ファンドとして勧誘した。国民銀行は1つの支店で「KBスター業種代表株積立式」を薦めた。

また、証券会社4ヵ所の昨年の販売上位10個の株式型ファンドを調べた結果、系列運用会社のファンドが、△未来(ミレ)アセット証券=10件、△韓国投資証券=9件、△大韓投資証券=5件、△三星(サムスン)証券=5件だった。

KB資産運用の「広開土一石二鳥」と「広開土株式」は昨年、国民銀行だけでそれぞれ3450億ウォン、2647億ウォン分が売られた。この二つのファンドは昨年、国内株式型ファンドの販売上位20位内に入り「人気ファンド」に分類された。しかし、昨年の運用成績は、株式型ファンド327件(設定額50億ウォン以上)の中下位2〜3%に入るほど惨めなことだった。

金融圏のある関係者は、「国内最大販売網を確保している国民銀行の積極的な『支援』がこのファンドの『人気の秘訣』の一つだろう」と話した。

▲検証されていないファンドの推薦は問題〓金融会社が「後押しする」ファンドは、大体系列運用会社の新生ファンドの場合が多い。特に、自社ブランドを育てるために検証されていないファンドを推薦することも少なくない。

韓国ファンド評価のウ・ジェリョン社長は、「先進国の金融会社は主力ファンドを審査して、選定するのに6ヵ月以上を投資する」と述べ、「新生ファンドは収益率が検証されていないだけに投資リスクも高い」と警告した。実際、特定金融会社で目立ってたくさん売られたファンドの中で、収益率が良くない事例も少なくない。

新韓銀行が昨年、約8000億ウォン分以上を販売した系列のSH資産運用の「未来ドゥンドゥン(しっかりという意)積立式株式1」は、最近1年の収益率がマイナス2%で元金の一部が目減りした。また、ハナ銀行などが1000億ウォン分以上販売した系列の大投運用の「大韓太極棍株式子」も同期間に2%台の収益率で、平均を大きく下回る成績を出した。

国民銀行の関係者は、「主力ファンドの収益率が振るわなければ、運用会社にポートフォリオを練り直すように求める他は『事後管理』が難しい。顧客自らがリスク管理と判断をするしかない」と述べた。



larosa@donga.com aryssong@donga.com