女子ポケット・ナインボール世界選手権を2連覇した「小さな魔女」の異名を持つ金ガヨン(24、写真)選手が、主な活動舞台である台湾で、無期限の大会出場禁止処分を受けた。
台湾に滞在している金ガヨンは6日の電話インタビューを通じて、「ドーハ・アジア大会が終わり台湾へ戻った先月、台湾ビリヤード協会から、協会が主管したり主催する全ての大会に出場できないという通報を受けた」と話した。
これを受けて金ガヨンは、先月末、台湾最大規模の「ウェルライTV女子ポケットナインボール王中王戦」から出場できずにいる。金ガヨンは昨年、この大会3連覇を果たした。
金ガヨンが重い懲戒を受けたのは、昨年12月、ドーハアジア大会の女子ポケット8ボール決勝で台湾のリン・ユアンチュン選手と対戦した時、韓国の応援団がリンユアンチュンがミスをするたびに拍手をして歓呼を上げるなど、応援マナーの悪い態度を見せたためだという。
しかし、金ガヨン自身は、今回の措置が良い成績を上げている外国人に対するけん制の意味があると思っているようだ。01年台湾に進出した金ガヨンは、全体大会の3分の1を席巻している。
大韓ビリヤード連盟の李ジャンヒ専務理事は、「金ガヨンの話のみを聞いているだけなので、何とも言えないが、金ガヨンが台湾ランキング1位の柳信美選手によく勝っているため、台湾ビリヤード協会の自尊心が傷つけられたのかも知れない」と指摘し、「台湾協会が金ガヨンにとんでもない理由をつけて不利益を被らせていることが公式に確認されれば、連盟のレベルで対応に乗り出す計画だ」と述べた。
金ガヨンは、主な活動舞台を米国に移す計画だ。
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