北朝鮮は8日から北京で始まる6者協議で、段階別核計画廃棄案を提案する考えだと、最近訪朝した米国の科学国際安全保障研究所(ISIS)所長のデビッド・オルブライト氏と元米国務省北朝鮮担当官のジョエル・ウィット氏が明らかにした。
両氏は6日、北朝鮮側の6者協議首席代表である金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が、北朝鮮は、△核施設を凍結し国際原子力機関(IAEA)査察官の復帰を許可する段階で、国際社会のエネルギー支援と北朝鮮制裁解除を要求し、△核計画を廃棄する段階で、軽水炉工事の再開を要求する2段階核廃棄案を提案する考えだと伝えた。
日本訪問を終え、7日北京に到着した米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、「6者協議が成功するかどうかは6ヵ国すべてにかかっている」としつつ、「協議が成功することを願う」と述べた。
ヒル次官補のこのような発言は、6者協議で、北朝鮮に対する支援問題への各国の参加意思がどの程度かも協議のカギであることを示唆しており、北朝鮮との「核交渉」が本格化することを予告したものと解釈される。
ヒル次官補は、「真の意味の成功は、9・19共同声明の履行をいつ始めるかではなく、いつ完全に履行するかということだ」としたうえで、「今週に協議は終わらないが、いい出発になるだろう」と述べた。
今回の6者協議は、昨年12月に会談が決裂して以来、約1ヵ月半ぶりに開かれる。
同日、北京の釣魚台では、6者協議再開を翌日に控え、韓国と中国、米国と中国間の6者協議首席代表による2国間協議が行われた。
韓国側首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商部韓半島平和交渉本部長は同日、北京に到着し、「北朝鮮を除く5ヵ国は、(北朝鮮の核施設閉鎖に対する)合理的相応措置をためらってはならない」と述べた。
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