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手術を多くしている病院は死亡の危険度低い?

手術を多くしている病院は死亡の危険度低い?

Posted February. 12, 2007 07:41,   

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多くの件数の手術を行う病院が、質の高い医療サービスを提供しているとみることができるだろうか。多くの人が病気にかかると、手術件数の多い病院を尋ねるようになる。手術件数が多いほど手術結果も良いだろうと考えるからだ。

蔚山(ウルサン)大学医大予防医学科の李相一(イ・サンイル)教授とソウル大学医大医療管理学校室のヤン・スンウク研究チームは、2001年1月〜2005年12月に健康保険審査評価院の審査資料を土台に食道癌、膵膓癌、胃癌、大膓癌、肺癌、膀胱癌、乳房癌手術の件数を分析し、癌手術後30日の死亡率と5年間の生存率を比べた。その結果、30日以内の死亡危険は手術件数の少ない病院(下位25%)が、手術件数の多い病院(上位25%)に比べて遥かに高かった。

李教授は「癌手術を多くしている病院は手術の待機時間が長いため、手術を早く受けなければならない患者にとっては良い選択ではないかも知れない」として、「単純な切除術程度なら、家から近い一般総合病院で手術を受けても結果に大きな差はないので、総合的な判断が必要だ」と話した。

李教授の話のように、手術件数を直接の医療の質とつなげることはできない。手術件数の多い病院は、手術室や病床数が他の病院に比べて多い方だ。これによって病床当たりの手術件数、または病床当たりの当該分野の教授数などを勘案し分析する必要がある。

病床数を手術件数に分ける病床対比の手術件数は、国立癌センターが1位、原子力病院が2位だった。病床当りの癌患者数が多いということは一般患者に比べて、癌患者が多く集まるという話だ。両病院は癌患者を対象に特性化した癌センター専門病院だ。

また、産婦人科の患者たちが最も多く来院する第一(チェイル)病院は、卵巣癌と子宮頸部癌分野で病床当たりの手術件数が最も多かった。第一病院は国内で初めて、1963年に子宮癌の早期診断センターを設置し、婦人癌の診断に先頭に立っており、最近では子宮頸部癌診断に知能型のコンピューターを取り入れ、検診の誤診率を大きく下げる試みをしている。

最も多くの癌患者の手術を行うソウル牙山(アサン)病院の競争力は、どこにあるだろうか。この病院は、国内最大の病床(2200病床)に最大の重患者室の病床(170病床)を保有している。1990年の開院初期から運営された細部専攻医システムの運営も、手術の熟練度を高めるのに役に立ったという分析だ。外科医者のうち、乳房癌手術を行う人は乳房癌手術のみ、甲状腺癌手術を行う人は甲状腺癌手術のみを担当している。かなり多くの病院では乳房癌の手術を行う医師が甲状腺癌、または大膓癌手術も行う場合が多い。

肺癌分野で1位を記録した三星(サムスン)ソウル病院は、協力診療システムの構築が優れている。呼吸器内科、映像医学科、胸部外科、血液腫瘍内科、治療放射線科などの協力診療を通じ、患者の治療に当たっている。

手術件数対比の担当教授の数も意味がある。1人当りの手術件数が多いほど、患者が多く来院するということを見せているからだ。

2005年、癌手術の件数を病院在職の教授数に分けて順位を付けた結果、ソウル大学病院が甲状腺癌で、教授1人当たりの手術件数が700件余りで最も多かった。ソウル大学病院では毎年700〜800件の甲状腺手術を外科の尹汝奎(ユン・ヨギュ)教授が独占的に行っている。1日に少なくは7人、多くは10人の甲状腺癌患者の手術を行うほどだ。肝臓癌分野も教授1人当たりの手術件数の順位では、ソウル大学病院が優勢だった。

また、セブランス病院は、卵巣癌と胃癌で教授1人当たりの手術を最も多く行う病院であることが分かった。特に胃癌の場合は、2006年1年間1100件余りの手術を外科の盧聖勳(ノ・ソンフン)教授とヒョン・ウジン教授二人がすべて行うほどだ。盧教授は2003年、東亜(トンア)日報のベスト・ドクターに選ばれた。



likeday@donga.com