「今や韓日関係をきちんと研究するためには『冬のソナタ』を見なければならない」
16日、米国ボストン市のハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)では「韓流」に対する討論会が行われた。討論会で東アジアを専攻する米国の著名な教授らは「韓流が韓国、日本、中国との関係を理解するのに中心コードになった」と評価しながらも「韓流がハリウッドの失敗と成功から学ぶべきことが多い」とアドバイスした。
ウィスコンシン・マディソン大学政治学科のデービド・レホニ教授は「歌手BoA、そして『冬のソナタ』からの『ヨン様シンドローム』は日本で韓国に対するイメージを根本的に変えた」と評価した。
引き続き同教授は、「同時にイラン、インドネシアなどで米国のハリウッド映画が人気だが、米国に対する好感は低い点に注目しなければならない。ある国の文化に対する好感が当該国家に対する好感と必ず一致しない」とし「韓流もこのようなハリウッドの失敗から教訓を得なければならない」とアドバイスした。
ハーバード大学東アジア科のアイリン・チョー教授は「映画『ブロークバックマウンテン』を作った李安監督の例から分かるように、ハリウッドの競争力は全世界の才能を活用するという点だ。韓流がハリウッドの成功からも学ぶべきことが多い」と話した。
ハーバード大学東アジア科のデービッド・メカン教授は「西欧列強の侵略と日本帝国主義勢力の拡大が本格化する前まで、東アジアでは国境を越える文化の友好的な交流が普遍的な現象だった」とし「韓流はこのような時期に回帰することを意味する」と評価した。
歌手兼プロデューサーの朴ジンヨン氏は、「韓流」という言葉が変わらなければならないかもしれないと話した。朴氏は「米国でヒップホップ音楽をしながら米国のアーティストたちと共同作業が多い。このように韓国人と外国人が一緒に仕事をする段階で新しい言葉が必要になるかもしれない」と話した。
同日、朴氏は特有の才覚と話術で関心を集めた。歌手「ピ(Rain)」のプロデューサーである同氏は「ピ」が昨年に上げた売り上げが2000万ドル(約190億ウォン)に達したと公開した。朴氏は米国で次のステップの韓流を導くために「JYPマンハッタンセンター」を運営するという構想も明らかにした。同日の討論会は韓国、日本、中国などアジア係の学生400人余りが傍聴席を埋め尽くし盛況を成した。
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