古朝鮮の建国過程が高校の歴史教科書に公式に入った。また、韓半島に青銅器が伝わった時期は最大、1000年をさかのぼることになった。
教育人的資源部(教育部)は、07学年度の歴史教科書をこのように修正して、現場の学校に普及することにしたと、23日、明らかにした。学会や政界ではこれまで、中国の東北工程(歴史歪曲)など周辺国の歴史歪曲に対応するために、神話の形で記されていた古朝鮮建国の部分を公式的な歴史と明確に規定すべきだと求めてきた。
高校の歴史教科書の32ページには「三國遺事と東國通鑑の記録によると、檀君王儉が古朝鮮を建国したという」と記されているが、教育部はこのくだりを、「…建国した」と変えることにした。中学の歴史教科書にはすでにこのように書かれている。
中国は古朝鮮という国は存在しなかったと教えており、日本の歴史教科書の年表には韓国歴史の始まりを「楽浪郡や高句麗」と記述している。
また、従来の中学や高校の教科書には、「韓半島では紀元前10世紀ごろに、満州地域では紀元前15〜13世紀に青銅器時代が展開された」と記述されているが、新しい教科書では青銅器時代を500〜1000年繰り上げた。
新しい教科書では、「新石器時代末期の紀元前2000年ごろ、中国の遼寧やロシアのアムール川と沿海州地域から入ってきた粘土帶土器文化が、それより進んだ櫛文土器文化と約500年間共存したが、次第に青銅器時代に移る。この時が紀元前2000年ごろから紀元前1500年ごろで、韓半島の青銅器時代が本格化する」と記述した。
同部分を執筆したソウル大学の崔夢龍(チョ・モンリョン、考古美術史学科)教授は、「江原道旌善郡(カンウォンド・チョンソングン)と京畿道加平郡(キョンギド・カピョングン)などの地域で最近出土した遺物をもとに時期を繰り上げた」と述べた。
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