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「ローンスターの外換銀行買収は違法」と監査院が職権取消勧告

「ローンスターの外換銀行買収は違法」と監査院が職権取消勧告

Posted March. 13, 2007 07:13,   

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監査院は12日、金融監督委員会(金監委)が03年、米国系私募ファンドのローンスターによる外換(ウェファン)銀行の買収を承認したのは違法であり、現在でもこれを取り消しできるとの結論を下し、金監委に職権取り消しを含む適正な措置を取るよう通報した。

監査院は、昨年3月から実施してきた「外換銀行売却推進実態の監査結果」をこの日発表し、金監委が銀行の筆頭株主資格のないローンスターに対して、外換銀行の筆頭株主の資格を例外的に承認したのは違法と指摘した。

監査院はこの日のブリーフで、「ローンスターに銀行法上、買収の資格がないことを金監委は知っていながら、これを承認し、誇張・歪曲された国際決済銀行(BIS)基準の自己資本比率を根拠とするなど(承認決定が)違法・不当に行われた」と発表した。

監査院の金ビョンチョル財政・金融監査局長は、「適正な措置にはローンスターに対する外換銀行の筆頭株主の例外承認を金監委が職権取り消しする案も含まれている」とし、「金監委の裁量権の範囲を広げるため、適正な措置という表現を使った」と説明した。金氏は、「職権取り消しをする場合に生じうる経済的状況、実益などをすべて検討し、金監委が裁量を生かして適切な措置を取るようにという意味だ」と付け加えた。

監査院はこれとともに、外換銀行の一株当りの価値を任意に低めに算定するなど、外換銀行の売却諮問業務を不当に遂行したモーガンスタンレーなど関係者に対し、証券取引法など規定にのっとって適切な制裁案をまとめるよう金監委に通報した。

監査院はまた、売却当時筆頭株主だった輸出入銀行頭取に、李カンウォン元頭取ら外換銀行の経営陣とモーガンスタンレーなど関係者に対し、損害賠償を請求するよう通報した。外換銀行に対しては、当時社外理事7名に与えられた12万株(行事価格5000ウォン)のストックオプションを取り消すよう是正要求した。

監査院はまた、外換銀行の売却関連業務を不適切に処理した財政経済部、金監委、金融監督院および輸出入銀行などに対して、機関注意を促し、懲戒時効が切れた金ソクドン元金監委監督政策1局長やヤン・チョンシク元金監委常任委員ら、財政経済部、金監委、金融監督院の関係者11名に対しては、別途注意を促した。

このような監査結果は、ローンスターに銀行の筆頭株主の資格を承認したのは違法だという検察の捜査と同じ結論だ。しかし、監査院の通報は法的強制力がないため、監査院は結局、外換銀行の売却をめぐる違法行為をただす複雑な問題を金監委に回した格好となった。

監査院の発表以後の対策について、金監委は同日、「監査結果を分析した後決める」という立場を示した。



leon@donga.com jaeyuna@donga.com