自由主義連帯(申志鎬代表)は、中高校生用の2007年度版の社会教科書18種を分析した結果、民主主義と自由主義の市場経済と衝突し、北朝鮮の実態と世界化を歪曲した内容が多数含まれていると、14日主張した。
中学校の社会教科書8種と高校の社会教科書6種に対して、△自由主義の毀損、△反市場・反企業感情、△北朝鮮実態の歪曲、△世界化への逆行——の4項目を基準に分析した結果、全部で17件の「間違った」記述があったという。
中央教育振興研究所で発行した高校の社会教科書が「一般的に財産が多い階層と年配の世代は保守的で、財産が少ない階層と若い世代は進歩的だ」(199頁)と記述している部分について、自由主義連帯側は「保守と進歩を単純化した固定観念からアプローチさせる恐れがあり、階層間、世代間のかっ藤を煽りかねない」と指摘した。
また、北朝鮮について「肯定的:熱心に働く、忍耐心が強い」(201頁)と書いている図書出版ティディムトル出版の中学3年生用の社会教科書に対しては、「北朝鮮住民たちが韓国に比べてもっと熱心に働いているわけでもなく、腐敗の度合いをみるだけでも遥かに深刻な状態であることが分かるはずだが、全く誤った歪曲された内容を伝えている」と強く批判した。
自由主義連帯側は、1990年代以降に多様な理念の表現が容認される社会雰囲気のなかで、教科書執筆者たちがバランスを失っているため、このような左寄りの記述がされる結果になったとして、教育人的資源部と出版社に対して記述内容の修正を要求した。
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