Go to contents

国会の首相承認、「FTA」が焦点に

Posted March. 19, 2007 07:11,   

한국어

韓悳洙(ハン・ドクス)氏への次期首相指名に対し、国会での承認に暗雲が立ち込めている。

当初、韓首相指名者は、政治的な色がほとんどない官僚出身だということで国会での承認には問題ないと予想された。しかし、韓米自由貿易協定(FTA)に対する農民や市民団体の反発が激しくなり、大統領直属の韓米FTA締結支援委員長を歴任した韓首相指名者に対する国会承認が、韓米FTAへの賛否投票に変質する様子を呈している。

さらに、今月末に予定されているFTA交渉妥結の時点と、韓首相指名者に対する国会人事聴聞会の時期が重なり、「承認賛成=FTA賛成」という等式まで出ている。

韓首相指名者に対する任命同意案は今月15日、国会に提出されたが、まだ人事聴聞特別委員会は構成されていない。国会は任命同意案を提出してから20日以内に「特別委員会の構成→人事聴聞会→経過報告書の提出→本会議での承認採決」の手続きを終えなければならない。

韓首相指名者に対する国会での承認の動きは先週、与党のヨルリン・ウリ党の金槿泰(キム・グンテ)前議長が事実上、韓首相指名者への承認反対を明らかにしたことで急変した。「反FTA」戦線には鄭東泳(チョン・ドンヨン)元議長や辛基南(シン・ギナム)、千正培(チョン・ジョンベ)議員など、政権側の有力者たちも参加している状態。

韓首相指名者が国会での承認を受けるためには、在籍議員の過半数の投票で、投票議員の過半数の賛成を得なければならない。

丁世均(チョン・セギュン)議長をはじめとした現在のウリ党の指導部は承認に賛成するものと予想されるが、金槿泰、鄭東泳元議長が反対しており、所属議員108人の賛成を引き出すのは難しい状況だ。

そのうえ、野党の民主労働党は承認への反対が確実と見られ、ウリ党や民主党の農村地域の議員たちも同様だ。最大野党のハンナラ党もまた、大統領選挙を控えて農民や市民大体の反発が目に見えている情勢下で、党方針として韓首相指名者を後押しするかどうか不透明な状況だ。

しかし、ハンナラ党が基本的にFTA締結に賛成する方針であるうえ、ウリ党と統合新党の会の多くの議員が加わる場合、否決までは行かないだろうという分析も出ている。



sys1201@donga.com