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「在韓米軍の家族連れ」ベル司令官が米議会に支援訴える

「在韓米軍の家族連れ」ベル司令官が米議会に支援訴える

Posted March. 20, 2007 07:15,   

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防衛費分担交渉、戦時作戦統制権の移転交渉に取り組んできたため、韓国国内では強いイメージのバーウェル・ベル在韓米軍司令官(写真)。しかし、ベル司令官が7日、米下院の聴聞会で韓米同盟の増進と共に在韓米軍の正常な家庭生活のため、支援を訴えたことが後で知られ、彼の「人間的な気配り」が話題を呼んでいる。

下院の速記禄によると、ベル司令官は聴聞会の冒頭から「わずかな金額でしかない08会計年度の軍事施設建築予算を、大幅に支援してほしい」と重ねて訴えた。ベル氏は在韓米軍の将校付士官の軍務員が家族と離れ離れになって暮らすのを防ぐため、宿舎の建築費が急務だと説明した。

現在、竜山(ヨンサン)米8軍基地と京畿(キョンギ)北部の米2師団は、京畿平沢(ピョンテク)基地へ移す移転工事が進められている。約3万人規模の在韓米軍の中で、家族連れは5000人ほど。南北が対峙している軍事状況が反映された「10%規定」があるが、ベル司令官は職権で、住宅が供給される限度枠内で2000人に家族同伴を追加で許した。

米軍には「単身赴任なら1年、家族連れなら3年」という海外勤務規定が適用される。現在、在韓米軍の既婚者の割合は60%、1万3000人の既婚者が独り暮らしをしている。彼らは1年で交替することになる。

ベル司令官は1970年、冷戦のシンボルだった東ドイツの西部ベルリンに勤務していた初任将校時代を顧みながら、10%規定の改善を要請した。氏は、「12キロ離れたベルリンの壁の向こうには核で武装したソ連軍の2師団が駐屯していたが、陸軍機甲部隊の少尉だった私は結婚したばかりの妻と一緒だったし、(ドイツで)息子も産まれた」と述べた。ベル司令官は、「北朝鮮の従来型戦力が弱体化している現時点において、韓国を危険地域だとして家族連れを制限する理由がわからない」と述べた。彼らはすでに、イラクとアフガニスタンで戦うため、家族とそれぞれ3度も4度も別れてきた将兵たちだという言葉も付け加えた。

共和党幹事のダンカン・ハンター議員は、「部下の将兵と家族も同じ考えなのか確認したか」と尋ねた。韓国へ家族全員が移って3年も勤務するより、1人で勤務すれば1年後の交替で、より早く家族に会えるからだ。

ベル司令官は、「相当数の配偶者と直接話した結果、将兵と配偶者のうちひとりも、海外長期滞在を拒否しなかった」と答えた。ベル氏は将兵の長期滞在が韓米同盟に欠かせないという言葉も忘れなかった。また、「(韓国と米国の)家族同士が互いに友人になり、週末ごとに文化的交流もできる」とし、「長い同盟国の韓国と、家族ぐるみで深く付き合える機会が損なわれている」と残念さを表明した。



srkim@donga.com