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絶滅危機の動物、復元の道開く

Posted March. 27, 2007 07:29,   

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ソウル大学獣医学部の李柄千(イ・ビョンチョン)教授チームが、世界ではじめて狼2匹のクローンに成功した。

李教授チームは26日、ソウル大学で記者会見を開き、「絶滅の危機に瀕しているメスの灰色狼2匹の複製に成功しており、2匹とも1年5ヵ月間も、何の問題なく元気に成長している」と発表した。

黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学教授も共同執筆者として参加した今回の実験の論文は、クローン分野の権威誌である、「クローニング・アンド・ステムセルス(Cloning and Stemcells)」誌の3月号に掲載された。クローン羊「ドリー」の研究を主導してきたイアン・ウォールマート博士が同誌の編集長を務めている。

05年10月18日と26日にそれぞれ誕生したクローン狼の名前は、ソウル大学の英略語(SNU)と狼を表す英単語(wolf)を組み合わせて、「スヌルフ(SNUWOLF)」、「スヌルフィ(SNUWOLFFY)」と命名された。

李教授チームは、犬(スナッピー、ボナ、ピース、ホープ)につづいて、狼のクローンにまで成功したことで、絶滅危機種の動物のクローンの可能性を引き上げたという評価を受けている。

また、今回の研究結果は、韓国がいわゆる「黄禹錫事件」以後も依然としてクローン技術の大国であることを裏付けた結果として受けとめられている。

クローンの実験はソウル大公園で飼育している灰色狼の耳から取り出した体細胞を、核が除去された普通の犬の卵子に移植した後、受精された卵子を代理母となる犬の子宮に着床させる方法で行われた。

李教授は、「絶滅危機の動物は人工授精など、他の人為的な方式では繁殖が非常に難しい」としながら、「今回成功した体細胞核移植方法を用いれば、少量の皮膚細胞でも個体を複製できる可能性が開かれた」と説明した。



sohyung@donga.com kunta@donga.com