「『Trust』と『Confidence』の違いはなんですか」
昨年の2学期、延世(ヨンセ)大学で米国人講師が行う英語科目を受講した大学生の金(20)さんは、微妙な言葉の意味の違いを勉強するのにじれったさを感じた。
外国人講師が英語で10分間も説明したが理解できなかった彼は、うなずきはしたものの、ひそかに辞書を引いてみた。
辞書で該当単語を目にした後、金さんは2つの単語が「信念、信頼」という同じ意味の言葉だが、「Trust」よりは「Confidence」がより強い「確信、自信感」を意味することが分かったのだ。
このような経験が繰り返されて、金さんは今回の学期の英語科目では、韓国人教授の講義受講の申し込みをした。
大学で英語を教える教科目の場合、英語専用の授業を聞くのに困難を覚える学生が多く、学習分野によっては韓国語—英語を適切に交えて教えたほうがより効果的だという報告書が出た。
延世大学人文学・特性化事業団が21日、「21世紀の外国語教育の模型開発ウォーク・ショップ」で発表した外国語教育模型の開発に関する報告書によると、学生たちには英語専用の講義に大きな学習効果はないということが分かった。
大学の外国語授業では、英語だけで講義するのがよいという認識のため、各大学では外国人教授や講師を増やしているなか、「英語だけで講義するのが必ずしも効果的ではない」と、異なる意見を出したのだ。
延世大学では昨年2学期、「英語購読」授業の受講生345人を対象に調査を行った結果、264人(76.5%)が韓国語—英語の混合授業を、英語専用の授業よりもっと効率的なモデルとして選んだ。韓国語専用の講義や英語専用の講義を選択した回答者は、10%前後に過ぎなかった。
20の具体的な学習分野のうち、学生たちは文法説明や単語の微妙な違いの説明、文章の含蓄的な意味、読解技術の説明、段落の構造説明など、教授の細かい説明や文化的な感覚が必要な11の分野では韓国語での授業をより好んでいた。
しかし、同義語の提示や文章の流れの把握、文の代議探し、内容を把握してから問題への解答、文章を変えての表現などの8つの分野では、依然として英語だけでの教育をより好んで受講している。グループごとに活動をする際のコミュニケーションは、英語と韓国語を一緒に使う方式を選んだ。
資料を分析した李ビョンギョ英語英文学科の講師は、「英語講師が2つの国の言語や文化をすべて理解する資質を備えてこそ、効果的な指導ができる」と評価した。
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