Go to contents

SH公社建設の3団地、原価と分譲価格を公開

SH公社建設の3団地、原価と分譲価格を公開

Posted April. 27, 2007 07:30,   

한국어

ソウル松坡区長旨(ソンパグ・チャンジ)地区に33坪のマンション1棟を建設するのにかかる費用は2億5851万ウォンで、1坪当たり778万ウォンであることが分かった。

また、同じ坪数のマンション1棟を、ソウル江西区鉢山(カンソグ・パルサン)地区に建設するためには1坪当たり563万ウォン必要で合計1億8546万ウォンかかる。

ソウル市傘下のSH公社は26日、上のような内容を盛り込んだ長旨地区の10団地、11団地と、鉢山地区の2団地の58室の分譲原価や収益、分譲価格を公開した。

●土地価格に左右される分譲価格

今回の資料で目を引く項目は分譲原価と分譲価格の土地コストの違い。公社は分譲価格を策定する際、土地コストは建設工事着工当時の鑑定価格で、建築コストは建設原価に5%の収益を上乗せして決定した。

従って、建築費は分譲価格の変動に大きな影響は与えないものの、土地価格は最初の取得時点と鑑定時点の間で大きな差がありうるので、分譲原価と分譲価格の格差が広がることが分かった。

実際、鉢山2団地の33坪型の分譲原価では土地コストが7539万ウォンだったが、分譲価格では1億1169万ウォンと、48%も急騰した。

これを受けて、土地コストに建築費を加えた分譲原価は1億8546万ウォンだったが、分譲価格は2億2733万ウォンで、22.6%も跳ね上がった。

長旨11団地の33坪型でも土地コストの原価は1億2604万ウォンだったが、分譲価格で占める土地コストは2億2880万ウォンと鑑定され、81%も急増した。

土地鑑定価格を反映した分譲価格は3億6797万ウォンで、原価(2億5851万ウォン)より1億ウォン(42%)以上増えた。

SH公社が3つの団地で得る利益は合計390億ウォンで、1棟当たり620万〜1億275万ウォンに上る。

一方、今回分譲原価が公開されたマンションは鉢山地区の357棟と、長旨10団地の189棟、長旨11団地の398棟で、該当宅地地区に住んでいた立ち退き住民にだけ供給される。

●分譲価格の引き下げに役立つだろうか

SH公社の原価公開は民間マンションの分譲価格の策定にも直接・間接的に影響を及ぼすものと見られる。項目別の比較を通じて、高すぎる分譲価格を引き下げるように誘導する効果があるためだ。

しかし、今回の事例からも分かるように、土地価格が分譲価格を決める最も重要な変数だという点から、大きな実益は期待できないという見方も多い。

SH公社は強制買い付けを通じて、土地を1坪当たり550万ウォン(長旨地区)ぐらいで買い取れたが、民間建設会社は協議買収をしなければならないので、土地価格は下げがたい。ただ、SH公社が相対的に安い価格で分譲価格を策定し、周辺のマンション価格を安定させるのには一定の効果があるものと見られる。



ruchi@donga.com koh@donga.com