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フィギュアの金妍兒、英語の課外授業受け1

フィギュアの金妍兒、英語の課外授業受け1

Posted May. 03, 2007 08:28,   

한국어

今年3月、日本東京で開かれたフィギュア世界選手権大会でのことだ。女子シングルフリースケーティングの演技を終えた金妍兒(キム・ヨンア、17、軍浦スリ高、写真)が選手控え室に向かうために「ミックスト・ゾーン(mixed zone・選手を相手に取材が可能な区域)」を通る際に面白い場面があった。

通訳のある公式記者会見ではなかったし、選手と長時間話しにくい状況の中、ミックストゾーンで待機していた多くの各国の取材陣のうち、韓国の記者たちは金妍兒と韓国語でインタビューをした。日本人記者団は、同時通訳者の通訳を介して内容を聞き取った。

苛立ったのは西洋メディアの記者たちだった。記事の締め切り時間は迫ってきているのに、言葉が分らないものから、よほど焦りが出た模様だ。白髪のある米国人記者は、「英語通訳はどうしてないのか。30年以上大会を取材してきたが、こんな場合は初めてだ」と言って罪のない日本の進行要員をつかまえてかっと怒鳴りつける場面もみられた。

1、2位を取った日本の安藤美姫(20)と浅田真央(17)もミックストゾーンで日本語だけでインタビューした。

100年を超える世界選手権の歴史で、東洋人選手たちが1〜3位を席巻したのは今大会が初めてだったため、急に英語が無用になった状況で、西洋の記者らが当惑したことは理解できる。

しかし、状況をひるがえしてみると、それだけ金妍兒に関する深みのある英語の記事が減ることになり、得することはないのだ。

新たに金妍兒のマネジメントを引き受けたIBスポーツが2日、金妍兒に英語の個人レッスンを受けさせるという話は、そういう面で歓迎すべきことだ。ワールドスターに育てたいというIBスポーツの意志がうかがえる。

韓国は特に、氷上種目で世界的なスターに伸びる可能性を秘めた人材が多い。しかし、そうなるためには、選手の英語能力は選択ではなく必須だ。さらに大きな舞台を目指しているなら、選手も競技以外の能力にも関心を持たなければならない時点ではないだろうか。



kimsk@donga.com