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[社説]李と朴、候補選びルール巡る神経戦を中断すべき

[社説]李と朴、候補選びルール巡る神経戦を中断すべき

Posted May. 04, 2007 09:15,   

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ハンナラ党の有力な大統領候補の二人、李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長と朴槿惠(パク・グンヘ)前代表が、4・25再・補欠選挙の惨敗による党内紛収拾案を論議するために今日会うことになっている。ぜひ、大きな政治と善意の競争を望む国民の期待に応じる会合となってほしい希望する。候補選びのルールを自分に有利に作ろうとするか、選挙敗北の責任を押し付けようとする計算から離れて、党の刷新と公正な候補選びを誓う会合でなければならない。写真を撮るための会合に終わってしまってはならない。

8月へと候補選びが近付くにつれ、両陣営のパワー争いや神経戦は激化しつつある。候補選びの方式をめぐって「国民の意思をもっと反映しよう」「既存の合意を覆してはならない」と、対立と反目を繰り返している。国民が願っていることが何なのかを知らないままでは、繰り広げる「水槽の中の争い」に過ぎない。今度の会合は、そのような狭量と消耗の「候補選びの政治」から脱する転機にならなければならない。

ハンナラ党の危機の本質は、腐敗と既得権に甘んじる体質にある。4・25再・補欠選挙で惨敗し、党の支持率が30%台まで墜落した主な理由もここにある。これは、2004年の総選挙後に収めた「40対0」という再・補欠選挙の勝利に酔って、政治市場の消費者である有権者たちの欲求にそっぽを向いた結果だ。また、派閥政治、金権政治、地域主義に代弁される「汝矣島(ヨウィド)政治」から脱し、国の先進化の道を開く競争力と生産性のある政治をしてほしいという要求に目をつぶってしまったからだ。

李、朴氏の両走者は、候補選びの勝利のために「党心」を取ると主張し、議員並べと稚拙な検証攻防に沒頭してきた。誰も国民が希望する時代精神や国の発展戦略を出すことができなかった。国民が聞いたのは、李前市長の「韓半島の大運河」と朴前代表の「列車ペリー構想」がほぼすべてのことだ。

公認の過程でもたらした雑音も同じだ。党代表を勤めた朴前代表や、直間接介入した李前市長も、その責任からは自由でない。さらに、姜代表は過料の代納事件で昨日地方区事務室を押収捜索までされた。党全体が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の失政による反射利益に酔って「溜まった水」が、もっと腐りつつあることがわからなかった結果だ。

両走者は、候補選び対策チームに出ている党職者と議員たちから、先に党に返さなければならない。候補選びのルールも、姜代表が中立的な方案を責任を持って用意するとしただけに任せることが正道だ。ただ直視すべきことは、政治の質と格を変えてほしいという国民の熱望のみである。