朴智星(パク・ジソン、26)の所属チーム、マンチェスター・ユナイテッドがイングランド・プレミアリーグで16度目の優勝を果たした。マンチェスターは7日、首位争いをしていてチェルシーがアスナルと1−1で引き分けたことで、残りの2試合の結果に関係なく、06〜07シーズンでの優勝が決まった。マンチェスターは28勝4敗4分(勝ち点88点)でチェルシー(勝ち点81点)を抜いた。
マンチェスターとチェルシーは10日、チェルシーのホームで直接対決を行う。チェルシーがアスナルと引き分けなければ、この試合が優勝の分かれ目になったはずだ。マンチェスターは観衆の祝福を受けながら、堂々とチェルシーのホームに入り、余裕のある試合を展開できることになった。マンチェスターは優勝による中継権料の配分などによって、500億ウォン以上の賞金を獲得できる見通しだ。
1986年、マンチェスターの監督に就任したアレックス・ファーガソン監督は9度目の優勝の感激を味わった。チェルシーはこの2シーズン連続優勝を果たしたものの、3連続優勝には失敗した。朴智星は韓国人選手としては初めてイングランド・プレミアリーグ優勝の感激を味わった。
マンチェスターとの優勝争いの中で、数々の陰謀論を提起しながら個人攻撃を働いたチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、「マンチェスターの優勝、おめでとう。しかし、私たちにはまだまだ戦わなければならない決勝戦が残っている」と話して、最後の戦意を燃やした。マンチェスターとチェルシーは19日、イングランドFA(サッカー協会)決勝戦で対決する。
マンチェスターは今季初め、4位圏と予想されていたが首位に上がった。マンチェスターのメインFWのルート・ファン・ニステルローイがスペインのレアル・マドリードへ移籍し、ベテランのロイ・キーンが引退した。
しかし、ファーガソン監督は、昨年ドイツW杯以後、イングランドで猛非難されていたクリスチャーノ・ロナウドを督励して抜群の実力を誇示させ、スウェーデン出身のヘンリク・ラルソンを短期レンタルしてFWのブランクを埋めるなど、臨機応変の能力を見せた。
リーグ中盤以後、マンチェスターを危機に追い込んだのは選手らの相次ぐ負傷だった。ジョン・オシェイ、リオ・ファーディナンド、朴智星らMFとディフェンスが相次いで負傷したが、ファーガソン監督は、ポール・スコールズ、マイケル・キャリックらの熟練した選手を中心にフォーメーションに変化を与えながら危機を乗り切った。
同日、孫のサッカー試合を見に行ったため、チェルシーの試合が見られなかったファーガソン監督は優勝のニュースを聞き、「偉大なシーズンだった。チェルシーを制したのは大きな業績」と話した。
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