Go to contents

[社説]有権者の天秤の上のハンナラ党と李と朴

[社説]有権者の天秤の上のハンナラ党と李と朴

Posted May. 11, 2007 07:55,   

한국어

最大政党ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)前代表が昨日、姜在渉(カン・ジェソプ)代表の党内選挙ルールの仲裁案を拒否し、「このようなやり方では、党内選挙もない」と述べた。波紋が広がると、朴氏側はただちに党内選挙の不参加と離党の可能性を否定したが、ハンナラ党の分党が現実となる可能性は消えていない。党と支持者にとって望ましいことではないだろう。

ハンナラ党は、1990年の3党合党で生まれた民自党から考えて17年の歴史を有し、2度の政権獲得を果たすなど、それなりに伝統性がある。党内選挙だけでも、92年の初の導入以降、今回が3度目だ。今も院内127席の最大政党である。その党が、党内選挙のルール一つ合意できずにいる。

李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長と朴氏は今からでも、有権者である国民のことを考えなければならない。8月の党内選挙までまだ時間はたくさん残っている。それまで状況がどのように変わるか分からない。だから政治を「生き物」と言うのである。党内選挙のルールだけに執着すれば、党内選挙も失い、国民の心も失う恐れがある。

国民は、両者の一挙手一投足を見つめている。党内選挙の過程での振る舞いも、候補のリーダーシップと資質の一部として当然、有権者の試験台にのぼる。ハンナラ党とその前身である民自党、新韓国党は、これまで3度の党内選挙を実施したが、毎回状況は思わしくなかった。形勢が不利なら途中で離党し、党内選挙まで行っても敗れれば、離党して独自出馬した。これにより、政権を失うこともあった。国民は今度こそ、民主的で成熟した「党内選挙祭」が見たいと考えているが、両者はそんな期待に背を向けようとしている。

ハンナラ党の候補に選出されることが、大統領選挙の勝利を保証する小切手ではない。まだ与党陣営の対抗馬が見えないが、いつかは強力なライバルが現れる。二人だけの勝負に陥り、泥仕合の様相を呈することは愚かなことだ。今両者の支持率を合わせれば60〜70%にのぼる。政権交代を望む国民の熱望を示す数値だ。その熱望を無駄にするかしないかは、全面的に両者にかかっている。有権者の目は冷静だ。