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9級公務員、大卒が99.2%

Posted May. 12, 2007 08:26,   

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「9級=高卒」という等式は成立しなくなった。中央人事委員会によれば、国家職の9級合格者の場合、1986年には大卒(短大込み)以上が45.9%だった。1996年に91%に上昇した後、2004年には99.2%まで上がった。その後には学歴の撤廃を理由に履歴書に学歴欄がないため統計がない。しかし、各省庁の人事担当者は、「最近は9級試験の合格者すべてが4年制大卒以上」と話した。

地方職の9級も同様だ。ソウル市によれば、9級合格者のうち、4年制大学以上の学歴者が1996年には60.9%だったが、2006年には90.4%に跳ね上がった。

通貨危機の前にはめったに見られなかった、いわゆる名門大出身の9級も最近は珍しくない。2005年に瑞草(ソチョ)区役所に任用された9級職員の中には高麗大3人、梨花(イファ)女子大3人、延世(ヨンセ)大1人などが含まれた。ソウル龍山(ヨンサン)区役所にも2003年後にソウル大、高麗大、延世大、梨花女子大出身者12人が入った。

下位職級にこのように高学歴者が多く集まることにより、一線現場では肯定的な影響と否定的な影響が同時に現れている。

まず、彼ら高学歴9級公務員らは、変化の速度が遅い公務員組職に新しい風を吹きこんでいる。

彼らは能動的に自分の能力を発揮し、抜擢人事の恩恵を受けたりする。刺激を受けた幹部らが自己啓発にいそしむのに続き、各地方自治体は新しい人事実験を施行するなど下からの改革が起こっている。

しかし、就職難の中で「安全性」を考え、9級公務員になった人々のうち多くが、単純な繰り返し業務に飽きるか、挫折している。上司の目を避けて7級公務員や公企業の試験を準備する人々もいる。

組職の中の新しい力とならず、組職の雰囲気をだめにする事例も多い。釜山市(プサンシ)のある高位公務員は「公務員は何より国民に献身する精神が必要だが、高学歴の9級公務員らは最初から昇進にだけこだわり、他の職員らと和合することができないようだ」とした。

下位職公務員の学歴インフレについて、専門家らは概して否定的な評価を下す。

韓国経済研究院のパク・ソンジュン研究委員は、「安全性を好む個人の選択は理解できるが、全体の就業戦線で現れる高学歴現象は韓国社会に異常が発生したというシグナルだ」とし、「モチベーションのない高学歴9級が増える場合、副作用が拡大する可能性がある」と話す。

国家全体の高級人力の活用側面をよく見ても適切でないという指摘がある。

ソウル市のパク・チョンス人事企画チーム長は「20%の高級人力が残りの国民80%を食べさせる国際競争社会の中で、単純業務に高学歴者らが集まる現象そのものが国家的に望ましいとは言えない」とし「国家レベルで人的資源問題について悩むべき時点に来ているようだ」と話した。