野球界の念願だったドーム球場の建設が第一歩を踏み出した。
韓国野球委員会(KBO)は15日、京畿道安山(キョンギド・アンサン)市庁・大会議室で安山市、現代コンソーシアム(現代証券、現代建設)と文化複合ドーム球場の建設に向けた了解覚書き(MOU)を締結した。了解覚書きには、KBOの辛相佑(シン・サンウ)総裁、安山市の朴柱源(パク・ジュウォン)市長、現代建設の李鍾洙(イ・ジョンス)代表取締役、現代証券の姜年宰(カン・ヨンジェ)副社長がそれぞれサインした。
韓国で初めて建設される安山文化複合ドーム球場は、安山市檀園区草芝洞(タンウォング・チョジドン)ワー・スタジアムのそばにある5万9274坪の敷地に、民間資本7000億ウォン〜8000億ウォンを注入し、来年初めごろ着工し、2012年の完工を目指す。
安山市は敷地を提供し、民間資本の誘致と施工は現代コンソーシアムが担当する。ドーム球場近隣には雑居ビル施設とホテル、デパート、檀園区役所などが建設される。
朴柱減安山市長は「天然の芝が敷かれた世界最高レベルの開閉式屋根付きのドーム球場を建設し、プロ野球チームを誘致して国際大会も開催する」と青写真を披露した。安山市はプロ野球のほかにも各種の公演とコンサートを誘致し、ドーム球場を複合の文化空間に活用する計画だ。KBOと安山市は、2013年にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アジア予選を招致する案も明らかにした。
辛相佑KBO総裁は「同ドーム球場を本拠地とする球団を決めるためには理事会と総会の協議が必要だが、新しく創立する球団、または球団売却を進めている現代ユニコーンズの買収先を本拠地にする方向で話が進んでいる」と述べた。
jeon@donga.com