Go to contents

忠北槐山とソウル鉢山2洞、「大統領選行方のバロメーター」

忠北槐山とソウル鉢山2洞、「大統領選行方のバロメーター」

Posted May. 21, 2007 03:01,   

한국어

第14、15、16代大統領選当選者の全国平均得票率と最も似た投票傾向を示した地域は、市・郡・区の中では忠清北道槐山郡(チュンチョンプクト・クェサングン)、邑・面・洞の中ではソウル江西区鉢山(カンソグ・パルサン)2洞であることが分かった。

東亜(トンア)日報は歴代大統領選挙の地域別の票心を調べるために、中央選挙管理委員会から市・郡・区と邑・面・洞の開票結果の提供を受け、地理情報システム(GIS)とコンピュータ援用取材(CAR)の技法を活用して2ヵ月間分析した結果、このような事実を確認した。

92年の第14代大統領選挙で全国平均得票率42%で当選した金泳三(キム・ヨンサム、民主自由党)元大統領は、槐山郡で42.9%を獲得した。金大中(キム・デジュン、国民会議)前大統領は、97年の第15代大統領選挙で全国平均40.3%を獲得し、槐山郡では40.8%の支持を得た。02年の第16代大統領選挙での盧武鉉(ノ・ムヒョン、民主党)大統領の全国得票率は48.9%で、槐山郡での得票率は52.9%だった。

これら大統領の全国平均得票率と槐山郡の得票率の差は、14対0.9、15対0.5、16対4で、平均1.8ポイントだった。

鉢山2洞では、大統領選当選者の全国得票率と同地区の得票率の差が、14対0.09、15対0.25、16対0.49にすぎなかった。

しかし、市・郡・区に比べて人口が少なく転出入が多いため、鉢山2洞地区を全国で票心を最も正確に反映するバロメーターと見ることはできないと専門家たちは分析する。

全国244の市・郡・区の中で3度の大統領選当選者がみな1位を占めた市・郡・区は46ヵ所だった。このうち、忠清圏(忠南11ヵ所、忠北7ヵ所、大田5ヵ所)が半分を占め、さらに京畿道(キョンギド、14ヵ所)、ソウル(4ヵ所)、仁川(インチョン、2ヵ所)などの首都圏と済州道(チェジュド、3ヵ所)が続いた。

いっぽう、慶尚道(キョンサンド)と全羅道(チョルラド)では、3度の大統領選の当選者がみな1位を占めた市・郡・区は一ヵ所もなかった。これは、慶尚道、全羅道地域の票心が候補の出身地域によって偏って集中する現象が現れたことを示している。

全国の市・郡・区の中で1、2位候補の得票差が最も少ない激戦地区は、ソウル龍山区(ヨンサング)であることがわかった。龍山区の1、2位の得票差は14対1.6、15対0.4、16対0.1で、平均0.7ポイントだった。

邑・面・洞の中では、ソウル九老区梧柳(クログ・オリュ)2洞が、1、2位間の差が14対0.7、15対0.9、16対0で、平均差がわずか0.5ポイントだった。

今回の分析を通じて、忠清圏が大統領選挙で「キャスティング・ボート」となるという事実が数値で確認された。第14代の時は、38の忠清圏の市・郡・区のうち35ヵ所で金泳三当選者が1位となり、第15、16代の時は、32の市・郡・区のうちそれぞれ27ヵ所、29ヵ所で、金大中、盧武鉉当選者が1位を占めた。忠清圏の市・郡・区の中で多くの地域を占めた候補が、毎回大統領に当選したわけだ。

専門家たちは、「風」に乗る選挙風土と地域開発による住民の頻繁な移動などを考慮すると、今年の大統領選の結果を安易に予測できないが、3度連続1位の候補の得票率と同様の投票傾向を示した地域が、今年12月の大統領選挙でもバロメーターになりうると分析した。

米国では、GISを活用した選挙報道が普遍化しているが、国内で全国を対象に本格的なGIS選挙報道を試みたのは今回が初めてだ。

本紙は、分析の正確性を図るため、GIS報道専門家のチェ・ヨンジェ翰林大学言論情報学科教授と李鏜奎(イ・ミンギュ)中央大学新聞放送学科教授の助けを借りた。



ditto@donga.com hjkwon@donga.com