プロ野球のファンが戻って来ている。
1995年、最初で最後に500万観衆を突破した後、下向き曲線を描き、04年、230万人まで観衆が急減したプロ野球に再び、「春」が訪れてきた。全体504試合の中で141試合(28%)を終えた21日現在、昨年比23%も増加した130万6922人(平均9269人)の野球ファンが野球場を訪れた。20日の試合では8万8624人のファンが四つの球場を埋め尽くし、歴代一日最多観衆第2位を記録した。このような成り行きなら、「11年ぶりの400万観衆突破」も夢ではない。
●熾烈な順位争い…ロッテの善戦も一役買う
この頃、プロ野球は連日、戦争だ。先頭のSKを除いては、一日ごとに順位が変わる。21日現在、第2位の韓火(ハンファ)と第8位の現代(ヒョンデ)との勝差は4試合に過ぎない。特に、「観衆動員のバロメーター」であるロッテの初盤の善戦が、観衆動員の起爆剤になっている。
ロッテは1991年、史上初めてシーズン100万観衆を突破した。当時、正規シーズンの成績は第4位。
1995年、正規シーズンで第2位をした時も、118万人が野球場を訪れた。以後、ロッテの成績は芳しくはなかった。1997年から昨年まで、最下位だけ6回もした。第7位で終えた昨年の総観衆は44万1133人(平均7002人)。
しかし、21日現在、共同第4位に上がっているロッテはすでに30万観衆を超え、平均観衆が1万6147人に達する。昨年の同一試合数と比べ、37%増加。初盤ではあるが、昨年の全体平均観衆に比べては2.3倍に増加した数値だ。先頭のSK(平均9108人)は同一試合に比べ25%増え、第3位のLG(平均1万5865人)は40%、共同第4位の斗山(トュサン、平均1万4519人)は21%増えた。蚕室(チャムシル)、社稷(サジク)、文鶴(ムンハク)野球場は全部、収容人員が3万人を超える。大きい球場を持つチームの好成績のお陰か、観衆も増える。
●ライバル競争も激しい…「Uターン派效果」も
李承鎏(イ・スンヨプ、読売)の日本進出以後、しばらくスター不在に悩んだ韓国野球はその間、実力を磨いた国内スターたちの技量が上昇し、見事な試合をお目見えしている。
打撃部門では金テギュン(韓火)が11本塁打を放ち、昨年度本塁打王である李デホ(ロッテ、9個)と「巨砲対決」を繰り広げている。老長ヤン・ジュンヒョク(三星)は12本塁打で先頭を走り、「最高令本塁打王」に挑戦状を出した状態。投手部門では、2年目の「怪物」リュ・ヒョンジン(韓火)がたじろいだ中、金クァンヒョン(SK)、イム・テフン(斗山)など新人たちが技量を発揮し始め、興味をひく。
「Uターン派效果」もかなり良い。「ビックチョイ」崔煕渉(チェ・ヒソプ、起亜)のデビュー戦が行われた19日、蚕室は今シーズン初めて売り切れた。奉重根(ボン・ジュングン、LG)、崔香男(チェ・ヒャンナム、ロッテ)など米プロ野球で活躍した選手たちを見るため野球場を訪れるファンも多い。朴賛浩(パク・チャンホ)、金炳賢(キム・ビョンヒョン)などメージャーリーガーたちの活躍が以前より芳しくないのも、相対的に韓国野球の人気回復にプラスになったというのが、野球専門家たちの分析だ。
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