Go to contents

検察が警察機関3ヵ所を捜索 警察「プライドも押収された」

検察が警察機関3ヵ所を捜索 警察「プライドも押収された」

Posted June. 08, 2007 04:36,   

한국어

ハンファグループ会長・金升淵(キム・スンヨン)容疑者の「報復」暴行事件に対する外圧疑惑を捜査しているソウル中央地検特別捜査チームは7日、ソウル警察庁広域捜査隊とソウル南大門(ナムデムン)警察署、南大門警察署の太平路(テピョンノ)交番を電撃的に押収した。

検察が警察の事務所3ヵ所を同時に捜索するのは極めて異例のことだ。警察内では、「プライドを踏みにじられた」という声もあがっている。

▲電撃的な捜索、警察に戸惑い〓同日、捜索を受けた太平路交番は、事件当日の3月8日、110通報を受けて出動し、ソウル地方警察庁・広域捜査隊は事件の情報を入手して際の内偵捜査を行った所だ。南大門警察署はその後に事件を引き受けたが、初動捜査を遅らせて開始したという疑惑がもたれている。

検察は同日午前11時頃、検事と捜査官10人余りを送り、ソウル麻浦区(マポグ)広域捜査隊の隊長室および暴力2チーム2班と、ソウル中区(チュング)南大門警察署の署長室、暴力2チームの事務所、捜査支援チーム、刑事支援チーム、太平路交番に対する押収捜索を行った。

2時間30分間行われた捜索で、検察は5箱分の書類やコンピュータ10台余りを確保した。広域捜査隊の警察官たちは突然検察の捜査官たちが詰め掛けると、戸惑う表情を隠せなかった。捜索が終わって検察の捜査官たちがみな帰った後は、出入り口を閉めたまま幹部職員同士の対策会議を開いたが、取材陣が近づくと「騒動のど真ん中にあるんだから、ほっといてもらいたい」と激しく抗議するなど、極度に敏感な反応を見せた。

検察が広域捜査隊を押収捜索した理由は、最初の内偵捜査の過程で被害者たちの陳述調書を受けたという情報によるものだ。しかし、事件を引き継ぐ過程で、広域捜査隊がこれを南大門警察署に手渡さなかったといううわさが警察の内外で取りざたされていた。

広域捜査隊の関係者は、「ハンファとの不適切な関係があるかどうかを調べようとしているらしい。しかし、そのようなことはなかったから、手がかりが出てくるはずがないじゃないか」と反問した。

捜索過程を見守った南大門警察署の警察官たちも「いきなり入り込むとは予想しなかった」と、複雑な表情を隠せなかった。

現場にいた一人の検察捜査官は、「目に見える押収品は多くないが、特殊装備で警察のコンピュータの中に入っている事件関連のファイルを相当数確保した」と伝えた。

▲来週から、警察捜査ラインを本格的に召喚〓検察が警察の反発を予想しながらも大々的な押収捜索を行ったのは、事件発生後からメディアに報道されるまでの40日余り、捜査がきちんと行われなかった直接的な理由は、今まで明らかになっていないためだ。

この期間に、捜査の隠蔽や請託、外圧、金品の取引があったかどうかを解明するのが検察捜査の核心だ。南大門警察署と太平路交番が最初に暴行の通報を受けて、警察官が出動したにもかかわらず上部にまともに報告されなかった理由や、ソウル地方警察庁から事件を南大門警察署に手渡した背景、それに、広域捜査隊のオ警部補が被害者たちから陳述書を取ってからも、これを南大門警察署に手渡さなかったかどうかなどが、警察の自主監察では明確に確認されていなかった。

検察は事件関係者たちに対する通信事実の照会などを通じて、基礎的な事実関係の確認作業を終え、来週初めから元・現職の警察首脳部を含めた主な関連者たちを相次いで呼んで取り調べる方針で、警察組織では大きな騒ぎが起こるものと予想される。

▲検察、裁判所とも神経戦〓検察は先月末、警察やハンファグループの関係者33人に対する通信事実の照会を裁判所に申請したが、裁判所では通信事実の全体ではなく相互間の通話だけの照会を認めた。

これに対して検察は6日、カン・デウォン前南大門警察署捜査課長と金学培(キム・ハクべ)前ソウル捜査部長など主要関係者5人について、3月8日から金会長が逮捕された5月11日までの電話記録全体についての照会を再び申請して、裁判所から許可を受けた。

朴𨩱俊(パク・チョルジュン)ソウル中央地検1次長は7日のブリーフィングで、「拘束令状担当判事が、司法機関なのか捜査機関なのか見分けがつかないときがある」と強い不満を示した。さらに、「適法に通信事実の照会を申請したのに、裁判所が却下したのは納得できないし、迅速な捜査や実態の解明には大きな難題があるので非常に残念だ」と話した。



will71@donga.com imsun@donga.com