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[オピニオン]「盧武鉉インタビューモデル」

[オピニオン]「盧武鉉インタビューモデル」

Posted June. 15, 2007 09:27,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は今日も「ニュース作り」に成功した。当選者時代、一番先に訪問して「当選謝礼」を行ったハンギョレ新聞のインタビューだ。大統領と首相はどの国でも最重要ニュースメーカーだ。言論の自由がある国で大統領や首相がメディアに登場しない日はめったにない。彼らの言葉と行動が国と国民に与える影響力が大きいからだ。しかし、任期末の大統領の言葉がこのように頻繁に大きなニュースになることは珍しい。

◆盧大統領は就任後、メディアを自分に友好的か批判的かを基準に分け、それぞれ「アメ」と「ムチ」で対応してきた。大統領府のインタビューは大統領が味方のメディアに与える代表的な「アメ」だった。大統領のメディアインタビューは、国民と間接的に対話をする機会だ。より多くの国民と意思疎通するには、読者の多い新聞のインタビューに答えるのが常識なのに、大統領はその正反対に動いた。この4年間、東亜(トンア)、朝鮮(チョソン)のインタビューには一度も答えなかった。

◆盧大統領はインタビューの度に、予定時間を越えて言葉を噴出させる。ハンギョレのインタビューも予定より1時間ほど長くなった。発言の分量が、普通の中編小説1冊ぐらいになる。話したいことが多すぎるためらしい。原稿の作成に注ぐ彼の努力は並大抵ではない。直接書くだけでなく、内容が気に入るまで、何度も繰り返し書き直す。2日、参加型政権評価フォーラムの演説の時も、大統領は「(原稿を)何日間かけて書き、夕べ12時まで書いて、ちょっと前の午後12時10分まで書いた」と打ち明けた。

◆盧大統領のインタビューや演説には「ポッタリ(政党を転々とすることのたとえ)政治」「でたらめな政治」「憲法なんか」といった抑制のきいていない表現がよく登場する。詩人の高銀(コ・ウン)氏が「盧大統領の言葉は大統領の言葉でない」と言ったほどだ。盧大統領の言葉は議論の始まりであり、対立の出発点だ。大統領秘書室長を務めたある政府与党関係者は、プライベートな席で、「大統領の言葉は最後の言葉になるべきだ」と述べた。最終判断の意味を持つため、慎重に慎重を期すべきだという意味だ。盧大統領が今になって耳を傾けるべき話である。

権順沢(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com