銅色の肌の八頭身男女たち。腕と胸、太股の筋肉がうごめく。
顔は微笑んでいるが、歯を食いしばっている。全身の力を集中させた筋肉の間から熱気が噴出しているようだ。
21日、ソウル松坡区芳荑洞(ソンパグ・パンイドン)にあるオリンピック公園内の重量挙げ競技場で、韓国最高の「筋肉男女」を選ぶ「07ミスター&ミズ・コリア選抜大会」予選が開かれた。
同大会には、18歳の高校生から62歳の年寄りまで、200人あまりが参加した。ミスター・コリアは9体級、ミズ・コリアは4体級。各体級優勝者の中で筋肉が最も均衡の取れた人にミスター・コリアとミズ・コリアの栄誉が与えられる。500人あまりの男女観客は、自分の知らぬ間に手足に力を入れて、参加者たちの「肉体美の競演」に熱中した。
●自分との激しい争い
予選参加者たちは全国で「筋肉で知られた」人たち。彼らは、9人の審判陣の前で最高の身体をお目見えするため、一瞬間も全身の緊張を緩めなかった。
審判陣は、体級別参加者たちの正面と横、後ろ姿をみて、それぞれ順位を付けた。最高順位と最低順位を除いた7人の審判の順位を平均し、順位が一番高い選手が優勝する方式だ。
参加者たちの中で、「韓国スポーツ近代化の父」と呼ばれた故・ミン・クァンシク元大韓体育会長の孫嫁であるオ・ミギョン(42、京畿道議政府市ビクトリーヘルス)さんが目立った。
オさんは49kg以下級予選で、20代女性に劣らない美しい筋肉をお目見えした。オさんは、「1日に6時間ずつ運動した。競技を控えて、筋肉が引き立ってみえるように、ご飯など炭水化物を取らないのがたいへんだった」と話した。オさんは喘息を治すため8年前にジョギングを始め、1年前からボディービルにはまった。競走と筋肉鍛錬を並行し、今は肺活量が普通以上に良くなったという。
チョ・ジュンギ(63、建築業)さんは同大会の最高齢参加者。「酒の飲みすぎで体を壊したが、23年前にボディービルを始めてから、健康と若さを取り戻した」と述べた。
男性参加者たちの筋肉が広くて太い反面、女性の筋肉は小さいが曲線美が目立った。女性はボディービルをすれば胸とお尻が小くなると言う。筋肉は大きくなり、脂肪は取れるからだ。
●さらに熾烈な舞台裏
舞台裏の待機室は、本舞台よりもっと熱かった。数百人の筋肉男女がプッシュアップをしたり、鉄アレイを持ち上げながら、最後の瞬間まで頑張っていた。元気な銅色の肌を演出するため、カラークリームとオイルを塗った。
チャン・ヨンチャン大韓ボディービル協会理事は、「ボディービルは食べ物を調節し、弛まぬ鍛錬が必要な自分との争いだ。全身の筋肉が均衡を成せば、自然に元気になる」と話した。
国家代表選抜戦を兼ねた同大会は22日午後1時から本選と決選が進められる。男女カップルおよび市道別団体戦も見どころだ。
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