韓米両国が21日始まった自由貿易協定(FTA)追加交渉で、労動、環境など分野の協定文修正をめぐりし烈な神経戦を繰り広げた。
金ジョンフン韓国側首席代表とウェンディー・カトラー米側首席代表は同日、ソウル鍾路区都染洞(チョンノグ・トリョムドン)外交通商部庁舎で、労動、環境、医薬品など7分野にわたる米側の提案に対し、追加交渉を始めた。
米側は予想どおり労動、環境分野に「一般紛争解決手続き」を適用する問題を提案した。協定文を違反した国家に、関税特恵の中断など貿易報復をするか、補償金を課そうという主張だ。
しかし、4月2日に妥結された既存の協定文では、協定を違反した国家は最大1500万ドルの罰金を支払い、違反国の労動、環境与件の改善に使うようになっている。
交渉団の関係者は、「一般紛争解決手続きを適用する問題は、既存協定文の内容を一部削除し作成し直さなければならない事案だ。米側の下心が何か、そして、私たちがどの水準まで受け入れるか慎重に検討する」と述べた。
しかし、労動と環境を除いた5分野の交渉は、既存の協定文をもう少し明確にする水準だったため、大きな意見の違いはなかった。
韓国は、米側の要求水位によって、米側に専門職ビザ・クオーター確保など追加譲歩を要求する計画だ。
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